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2012年バックナンバー

原子力発電の事故による放射能拡散

平成24年10月24日、原子力規制委員会は、全国16の原子力発電所で、仮に、東京電力福島第1原発のような極めて深刻な事故が起きた際、放射性物質の拡散を予測した地図を公表しました。

 関西電力大飯原発など4原発で、広域避難の目安とする半径30キロメートル圏を超えて広がる可能性を示ししています。

 福島第1事故と同量とされる77京(10^16)ベクレルの放射性物質が出たケースと、各原発の出力に応じて放射性物質が放出するより深刻なケースの2通りを予測しています。

 下の図は、10時間の放出を続け、事故後1週間で被曝量が計100ミリシーベルトに達する範囲を示しています。黄色の線です。
 100ミリシーベルトは全住民の緊急避難が必要な水準とされています。

 原子力規制委員会は、平成24年10月24日、避難区域の目安をこれまでの原発周辺の8~10キロ圏から30キロ圏に広げることなどを盛り込んだ原子力災害対策指針の素案も提示しました。
 地方自治体は国の指針をもとに平成25年3月までに計画をまとめる方針です。

 なお、事故後1週間で被曝量が計100ミリシーベルトかどうかは別として、地図の紫色で被曝量が色分けされています。

 濃紺から淡い紺色までありますが、琵琶湖も範囲内です。
 陸の「除染」はともかく、湖の「除染」ということはできないでしょう。
 琵琶湖をブルーシートで覆えますか?
 奈良県、和歌山県、兵庫県の一部を除いて、近畿の水道水は琵琶湖から来ています。


 なお、上記の図は、風向きなどの気象条件によって異なることは当然の前提となっています。
 琵琶湖の方向に風が吹いくこともなくはないはずです。
 地形も考慮されていません。

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