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2012年バックナンバー

中国魚船の違法操業

韓国の排他的経済水域(EEZ)で違法操業をしていた中国漁船の船員が、韓国海洋警察が撃ったゴム弾に当たり死亡する事故が発生しました。

平成24年10月16日、韓国の排他的経済水域(EEZ)で違法操業をしていた中国船籍の100トン級漁船の船員が違法操業を取締まる海洋警察が撃ったゴム弾に当たりました。
 韓国の海洋警察はヘリコプターを利用して船員を総合病院に搬送したが、病院にて死亡が確認されました。

韓国の海洋警察署によると、当時海上では中国漁船30余隻が韓国側EEZを侵犯して違法操業中で、韓国の警備艇に対し、漁船の船員らは鉄の串やのこぎり、刃物などの凶器を振回し抵抗し、海洋警察は漁船2隻と船員の拿捕を試み、抵抗する中国漁船に向かって非殺傷用ゴム弾を発射したところ、船員の左胸にゴム弾が当たったとのことです。


平成23年12月に海洋警察の巡査部長が、違法操業取り締まりに抵抗する中国漁民が振回した凶器で殺害され、1人が重傷を負うという痛ましい事件が起きています。

 殺害犯である船長は、平成24年12月に懲役30年、罰金2000万ウォンという第一審判決に対して控訴し、ソウル高等裁判所にて、懲役23年、罰金2000万ウォンに減刑されています。

 中国漁船は、ほとんど海賊ですね。

中国漁船の違法操業がますます激しくなっている理由は、乱獲のため、中国の海域に海に魚がいないからとされています。
 禁漁期が過ぎれば、韓国水域にて、100トン以上ずつ漁獲する中国漁民によって、韓国漁民は操業が不可能だそうです。

 拿捕された場合、最高2億ウォンの罰金に加え、漁具・漁獲物をすべて押収されるため、船の周囲に数十本の鉄の棒を設置し、2メートルほどなる防御用の鉄網まで設置している船も増え、船員らは鉄の串やのこぎり、刃物などの凶器を振回し抵抗するというのですから、韓国の海洋警察も「命がけ」ですね。

 中国外務省の報道局長は、平成24年10月は17日の定例記者会見で、不法操業中だった中国漁船の取り締まりに当たっていた韓国海洋警察が発射したゴム弾に中国漁船員が当たって死亡した事故について「公正かつ責任ある調査を通じて事故原因を徹底的に調べ、関連者を処罰するよう求め」「韓国が暴力的な法執行を中断し、類似事件の再発防止を求める」と述べました。

 「鉄の串やのこぎり、刃物などの凶器を振回し抵抗」する漁船員に、「どのようにしろ」というのかわかりません。
 本来、中国が、出航するのを制止するべきなのですが、そうならないところが、正常な国ではありません。


 一方、平成24年7月17日、中国在ロシアハバロフスク総領事館は、現在中国船籍漁船1隻がロシア当局に拘束されていることを明らかにしました。

 ロシアのパトロール船は日本海のロシア領海内で中国国旗を掲げた漁船を発見し、漁船に対し身元確認を行ったが、漁船からは応答を得られず、さらに漁船は逃走を図ったため、ロシアのパトロール船は漁船を追う途中で威嚇射撃をし、その後パトロール船を漁船に衝突させ、ロシア兵士が漁船に乗込み、中国漁船の乗組員は抵抗したため、ロシア兵士は実弾を発砲しました。
 ロシア兵士が漁船に乗り込む際に、17人いたと思われる漁船の乗組員のうち1人が海に転落し、行方不明となっています。
 中国漁船からは、約22.5トンのイカが発見されています。

 中国は、ロシアによる漁船拿捕に低姿勢です。
 「ロシアの乱暴な法執行と武力使用で中国の漁船乗組員1人が行方不明になったことに強い不満を表明する」(19日) 
 「突発的かつ個別の事件だ。両国の友好関係の大きな流れに影響を与えないよう、再発防止策を検討していく」(21日) 

 海上での紛争で、韓国や日本に強硬な対応を取ってきた中国は、唯一ロシアには低姿勢ですね。

 気持ちはわからないわけでもありませんが、誰がどう見ても、支離滅裂です。

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