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2012年バックナンバー

日本人と中国人と韓国人

欧米人にとって、日本人と中国人と韓国人は、見た目では区別がつかないようです。

 といいますか、日本人でも、外国に行って、全くしゃべっていない、あるいは、本や新聞を読んでいない東洋人を見た場合、日本人か中国人か韓国人かの区別は難しいでしょう。

 雰囲気で、中国人かな韓国人かなと思ってみていたら、日本語で話しかけられてびっくりということもあります。


 日本に住んで生活している分には、日本人と中国人と韓国人の区別をする必要はあまりありませんね。
 全員日本人を前提として行動すれば問題ありません。
 日本語で声をかけて、違ったら「sorry」と言えば終わりです。
 英語で声をかけられたら、「ひま」であり、感じが悪い人でなければ、答えてあげればよいでしょう。

 外国に旅行しているときには、日本人と中国人と韓国人の区別をする必要がでてきます。
 道を聞く場合や、正しい電車(目的地に行く電車)に乗ろうとしているかどうか確かめたいなら、中国人と韓国人に聞く意味はなく、現地の人に英語で聞いた方が早いですね。
 日本人に聞けば、道を詳しく知っているかも知れませんし、同じ目的地に行くなど、正しい電車かどうか日本語で答えてくれることが期待できます。


 私は、昭和57年から59年まで、ドイツに住んでいました。

 知らないドイツ人から声をかけられるのは、ドイツ語で「Guten Morgen」「Guten Tag」「Guten Abend」あるいは英語で「Good morning」「Good afternoon」「Hello」でした。
ときどき「コンニチハ」と声をかけられることもありました。「Japaner?」「Japanese?」と聞かれることもありました。

 ドイツ人は、日本が中国の一部でないことくらいは知っています。
 第二次世界大戦の同盟国でしたし・・
 昭和57年から59年当時、ボンに住んでいる東洋人は、日本人である確率が、かなり高かったです。
 もちろん、中国や韓国の人もいましたが、少数です。
 隣町のケルンには、中国人と韓国人の単純作業の労働者が結構いました。
 ケルンに留学していた裁判官の先輩は「韓国人とよく間違えられる」とぼやいていましたが・・

 日本人旅行者から「日本の方ですか」「Are you Japanese?」と結構聞かれました。
 たいていは、ベートーベンの生家(Beethoven Haus)に行きたいが、どういったらいいのかという質問です。
 若い女性の2人連れ、3人連れなら、質問される前から、質問内容はわかります。
 ベートーベンの生家は「Bonn Gasse 20」という地番にあるのですが「Gasse」はドイツ語で「狭い路地」という意味があり、結構、見つけにくいです。
 「ニーハオ」とか「アニョン」とか言われた経験はないですね。

 典型的な日本人という顔つきをして、典型的な日本人の仕草をとっているのかも知れません。


 また、帰国後、韓国や中国以外の国を旅行をしているとき、中国人か韓国人に間違えられた経験は、あまりありません。

 韓国を旅行しているとき、韓国語で声をかけられたり、中国を旅行しているとき、中国語で声をかけられたりすることはあります。

 ヨーロッパでも、アメリカ・カナダでも、オーストラリア・ニュージーランドでも同じです。ちなみに、私は、アフリカと中南米に旅行したことがありません。

 ちかごろ、ヨーロッパ旅行のとき、店員から「ニーハオ」と声をかけられることはありますが、「アニョン」はありません。
 「アニョン」と声をかけられた記憶があるのは、中国の青島空港の免税店くらいです。
 韓国人ビジネスマンが多いですからね。

 案外、外国人も、日本人と中国人と韓国人の区別をすることができるのかも知れません。

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