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2012年バックナンバー

モンスター

和歌山県の印南(いなみ)小学校の女性教諭が、学校で面談した保護者について、インターネット上の交流サイト「フェイスブック」で、「モンスターやっつけた~」などと書込んでいたことが分かったそうです。

 保護者面談の後、フェイスブックに「はぁーモンスター、態度悪い上に遅刻かよ! ちゃんと来い!!」などと書き込んでいました。

 「モンスター」とは、「モンスター・ペアレント」のことで、学校・教師などに対して、自己中心的で理不尽な要求をする親のことです。
 自分の子の成績が悪いのは教え方が悪いせいだ、下手をすると、自分の子が非行にはしったのは教諭のせいだとかクレームをつけます。
 教諭も大変ですね。

 同情をしないわけではないですが、フェイスブックに書き込むことが相当かどうかは別の話で、戒告処分くらいは受けるかも知れません。


 医師や看護士の間では「モンスター・ペイシェント」という言葉もあります。
 「病院・医院に行けばに治る」「薬を飲めばに治る」、「治らないのは医師のせいだ。看護士のせいだ」とかクレームをつけます。

 弁護士業界では「モンスター・クライエント」という言葉もあります。
 「自分が敗訴したのは弁護士が悪い」というクレームをつけるのですが、訴訟は、一方が勝訴すれば、一方が敗訴します。「敗訴したから」と文句をいわれていたら「きり」がありませんね。
 もっとも、本当に「敗訴したのは弁護士が悪い」ということもあります。

 仲間うちで「モンスター・クライエント」という話をするくらいなら問題になりませんが、不特定多数の人が閲覧可能なようにするのは「まずい」ですね。

 ちなみに、弁護士が、自分の取扱っていた事件の相手方弁護士が、事件関係について、ツイッターに書込んでいたことがあります。

 当該事件は、事件の内容は当事者や代理人にしかわからないようになっていて問題がなかったのですが、いずれ、懲戒請求を受けることになると思います。

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