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2012年バックナンバー

ユーレイルパス

ヨーロッパの個人の鉄道旅行といえば、「ユーレイルパス」が定番でした。

 国数は、1カ国ないし4カ国のパスもありますし(国別パス)、国を特定しないパス(グローバルパス)もあります。
 連続何日というパスもありますし、現実に乗車する日の合計が何日までというパスもあります。

 昔は比較的安かったのですね。

 現在、ヨーロッパの鉄道パスの価格は随分と高くなったため、毎日ある程度の距離を乗らないとパス代金の元を取るのは難しくなっています。

 西欧先進国でしたら、たいてい、乗車券販売のインターネットのサイトがあり、キャンセル可能かどうか、変更が可能か、どの程度乗車日より先だった予約か、繁忙期か否かなどにより異なりますが、かなりの率の割引料金で購入となります。

 昔は、ホテルも、飛込みでも不利益はありませんでしたが、早めに予約していれば相当の割引があるのに、予約のない客にはラックレート(正規の宿泊料金)をとられることが多く、「予定を定めない」「気ままな旅」はしにくくなっています。

 ホテルが先に決まれば、乗車券販売のインターネットのサイトで購入しておくのも「手」かもしれません。


 ただ、外国で、鉄道の切符を購入するのは難しいですね。
 そもそも外国語です。

 また、外国の主要都市の駅は、販売窓口の慢性不足と、他人を気にしない客の長話のため、窓口には長蛇の列ができていることが多く、旅行日、ぎりぎりの時間に駅で購入しようとしても無理ということがあります。
 小銭で買える乗車券を購入して、車内清算はありえません。改札がありませんから、目的地まで購入していないと「無賃乗車」扱いになります。


 結局、ユーレイルパスの最大のメリットは「チケット売り場に並ばずに」「車両にそのまま乗込める」ということになります。

 特に、外国語、極端な話英語すら理解不十分なら、ユーレイルパスを購入しておくのもメリットかも知れません。

 私が留学していた30年前と比べて、昔に比べれば、駅の窓口の人の英語力は、格段に進歩しました。


 ゲルマン系の国語の国(ドイツ、オーストリアなど)は、英語と似ていることもあり、昔から、都市部、地方とも、英語を話さない駅の窓口の人を探す方が難しいくらいでした。

 今は、ラテン語系の国語の国(フランス、イタリアなど)は、都市部で英語を話さない駅の窓口の人はいないようです。
 ただ、地方は別です。
 フランスのパリはともかく、レンヌやトゥールーズなどの地方では、「ややこしい」話になると、英語を話せる担当者を呼んだり(呼ばれた窓口に並んでいる人などいい迷惑ですね)、英語を話せる担当者の窓口に行けと指示されることがあります。
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