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2012年バックナンバー

新型列車

私が生まれたのは和歌山市ですが、本籍地は、和歌山県の南部川村(現・みなべ町)です。

 父の先祖代々の家の住所が、そのまま本籍地となっていて、叔父(弟が跡を継いでいます)、従兄弟一家が住んでいます。
 小学校のころ、1週間ほど泊めてもらい、毎日のように南部川で泳いだのが懐かしい記憶です。

 この前、法事で、叔父、従兄弟一家に行ったときのことですが、法事の開始時刻が午前10時と早く、特急「くろしお」が動いていない時間だったので、天王寺・和歌山間は快速電車、和歌山・南部間は各駅停車で南部駅に行きました。


 天王寺・和歌山間の快速電車は、紀州路快速4両・関空快速4両連結され、環状線から出発し、日根野駅で分離され、紀州路快速4両は和歌山駅に、関空快速4両は関西空港駅に向かうことになります。

 関空快速は、西日本の「顔」というお蔭で、225系という最新電車が投入されています。東海道本線の新快速に利用されている電車です。
 同じ運賃を払うなら、電車は新しい方がいいですね。

 驚いたのは、そこから先です。

 その昔、御坊-和歌山間(紀勢線は、伊勢から紀州への線ですから、御坊から和歌山に行く電車が「上り」となります)は113系、117系、まれに223系という225系の前モデルが走っていました。
 紀伊田辺-御坊間は105系、113系の電車が走っていました。
 写真の上から、105系、113系、117系です。
 旧式ですね。
 こんなボロ電車には乗りたくありません。



 もっとも、私は、和歌山地方・家庭裁判所田辺支部や親戚の家など和歌山市以南に行くには、もっぱら特急「くろしお」を利用していますから、和歌山以南の普通電車には、あまり乗りません。
 また、西宮市に引っ越してきてからは、和歌山地方・家庭裁判所が南海和歌山市駅に近いこともあり、阪和線の快速もめったに利用しなくなりました。

 話を元に戻して、和歌山・南部間が225系の最新電車というのが「びっくり」しました。
 帰りも特急「くろしお」を利用せず、和歌山・南部間は各駅停車、天王寺・和歌山間は快速電車で帰りました。
 どうせ日曜ですし、法事の終了時間の関係で、普通でも特急でも到着時間は余り変わりませんでした。

 不思議に思っていましたが、今井JR西日本和歌山支社長が、紀勢線の乗客が10年前に比べて10%減少していること(特に白浜以南は34%減少)、そして新型特急車両51両、新型普通電車約40両を導入すると述べたとのニュースが目にとまりました。

 その新型普通車両約40両が、すべて紀州路快速・関空快速と同型の225系ということで、1時間に1本走っているような閑散とした紀伊田辺-和歌山間ですから、旧式電車にあたる確率の方が少なくなっているようです。

 JR西日本は「気前」がいいですね。

 225系には、ドアを開ける押しボタンがついています。
 寒冷地を走る電車以外は、あまり見かけません。
閑散とした紀伊田辺-和歌山間は、乗降客がいようがいまいが一斉にドアが開いていましたが、225系は、乗降する乗客だけボタンを押すという方式に変わっていました。
 確かに合理的です。
 しかし、そのためだけに新型投入でしょうか。

 採算が合うのでしょうか。
 ちなみに、和歌山県選出の国会議員に「運輸族議員」はいません。
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