2012年バックナンバー
出来レース
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働が決まりました。
「原発ゼロ」の期間を最小限にしたい政府と、地元経済への影響を抑えるため早期の再稼働にこぎつけたい福井県の利害が一致した「出来レース」といえなくもありません。
出来レースとは、最初から意図的に勝敗が決められている、意味のない勝負のことをいいます。
具体的には「勝つ予定のプレイヤーととって極端に有利な条件」「その他のプレイヤーにとって極端に不利な条件」を与えている試合です。
関西電力は、「原子力発電停止のまま」という選択肢を残そうとはしませんでした。
運転休止中の多奈川原子力発電所の再稼働に手をつけようとしませんでしたし、用地取得をして建設が予定されていた和歌山市にLNGの火力発電建設などの考えも全くなかったようです。
これらは、地元から、再三再四、要望されていたのですが、完全に無視しました。
ということで、関西地区の15%の電力不足を「つくりだし」ました。
あとは、近隣の地方公共団体などが、異論を出しても「無視」し、結局、電力不足を恐れた地方公共団体などが「降参」しました。
完全に、政府と関西電力による「出来レース」ですね。
ちなみに「出来レース」の関連用語には、以下のものがあります。
「当て馬」「イカサマ」「かませ犬」「官製談合」「コネ」「談合試合」「八百長」「やらせ」