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2012年バックナンバー

論文等のオリジナリティチェックソフト

 論文等のオリジナリティチェックソフトが販売されているそうです。

 ネット上からの不正コピペを判断する支援ソフト、その名も「コピペルナー」だそうです。
 小林製薬から発売されているわけではありません、念のため。
 金沢工業大学の教授とソフト会社との共同開発だそうです。

 インターネットが普及して、いろいろな情報がかなり簡単に入手できるようになりました。
 本来は当然、オリジナリティが必要とされる論文などでも、大学生・院生などが、レポートや卒論で他人の文献を丸写しする「コピペ」(「Copy and Paste」の略)が問題となっているそうです。
 「コピペルナー」は「インターネット上の文章や他の電子文書から不正なコピー・アンド・ペーストが行われていないかどうかを解析するソフト」とのことです。

 そっくりそのままは「オレンジ」、語尾などの一部が変化している「あいまい一致」は「黄色」、判定結果にはコピペ「割合」や引用元が表示されるそうです。

 「いったい」誰が購入するのかと思ったら、大学などの教育機関だそうです。
 毎月数万円のリースとのことです。

 確かに、大学生・院生などが、あたかも自分のオリジナルの論文ですといって、「コピペ」だらけの論文を提出するのは感心できません。
 それで、高得点をとるというのも好ましくありません。

 大学生・院生としては、紙にスキャナーで読み込めない程度にプリントアウトしたものを何度も何度もコピーを繰返したり、いっそのこと、手書きで提出するというのも「いい方法」かもしれません。

 逆に、戦々恐々としている大学の先生がいるかも知れません。
 大学の先生の論文が「引用」だらけということが「ばれる」かも知れません。


 ちなみに、法律家は、あまり「コピペ」が悪いことだとは思っていません。

 大学の先生の書いた本などには著作権がありますが、判決や決定など裁判所の判例には著作権がありません。引用は自由です。

 弁護士は、訴状や準備書面で、議論にわたるところは、自分の主張が、一般的、客観的であり、「独自」の考えでないことを強調するため、積極的に、引用元を明らかにします。
 もともと、オリジナリティーなど必要はありません。
 引用元に権威があればあるほど、引用元(最高裁判所の判決などが最高レベルの権威です)を強調しますし、文章をそのまま引用しますから 、「コピペルナー」などは「ただ」でも買いませんね。

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