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2012年バックナンバー

トキの繁殖

平成24年4月22日、環境省は、新潟県佐渡市で放鳥され、巣の中で卵を温める「抱卵」をしていた国の特別天然記念物トキのつがい1組にひなが生まれたのを確認しました。

 トキは、乱獲などが原因でも昭和56年に国内の野生はいなくなりました。
 保護センターで飼育していた雌の「キン」が平成15年に死亡し、日本産のトキは姿を消しました。

 平成11年以降、中国産を日本で繁殖させて数を増やし、平成20年から平成23年に計78羽を放鳥した。
 そのうちの「つがい」ですね。
 厳密にいえば、日本のトキと、中国のトキは、微妙にDNAが違うということですが、大した問題ではありません。


 トキの学名は「Nipponia nippon」です。
 いかにも、日本を代表していそうな鳥ですが、日本の国鳥はキジです。
 念のため。


 なお「日本」の名が学名の鳥には、丹頂鶴がいます。
 学名は「Grus japonensis」です。
 英語で「Japanese crane」(日本鶴)、「Manchurian crane」(満州鶴)と呼ばれます。

 夏季に中国北東部(満州)で繁殖し、冬季になると朝鮮半島等に南下し越冬し、 日本では留鳥します。
 渡り鳥ですね。

 なお、平成19年に、中国が、国鳥として丹頂鶴が選定されています。
 丹頂鶴タンチョウの学名、英名ともに「日本の鶴」を意味することから、後に議論を呼ぶこととなりました。


 ちなみに、ニホンザルの学名は「Macaca fuscata」(マッカッカ・フスカータ)です。
 英語で「Japanese monkey 」です。

 なお、「マッカッカ」は、お尻が「真っ赤っか」という意味ではありません。
  オナガザル科(Cercopithecidae)の、マカク属(Macaca)に属するためです。

 なお、欧米諸国ではサル類が生息しないため、いわゆる先進諸国で野生のサル類が、先進国唯一の猿だそうです。
 もちろん、欧米諸国の動物園に猿はいますが、野生ではありません。
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