2012年バックナンバー
北朝鮮のミサイルとPAC3の配備
今回は、北朝鮮北西部の東倉里から発射されます。
北朝鮮のミサイルの精度にもよりますが、日本に落下する可能性がないではありません。
政府は、迎撃ミサイル搭載のイージス艦3隻、佐世保基地からは、「ちょうかい」と「きりしま」の2隻が東シナ海に向けて出港し、舞鶴基地からも「みょうこう」が日本海に向け出港し、海上での迎撃態勢も整います。
アメリカ海軍のミサイル駆逐艦「オ・カーン」が到着しました。
オ・カーンは、「SM-3ブロック1A」を使った射程3700Km級中距離弾道ミサイルの迎撃実験に唯一成功しているミサイル駆逐艦で、ほかの船と合同で北朝鮮のミサイル発射への対応にあたります。
ちなみに、「オ・カーン」は「母親」のことではなく、太平洋戦争で活躍したリチャード・オカーン(Richard O'Kane)海軍少将の名にちなみます。O'Kaneという姓は、ケルト系・アイルランド系ですね。
政府は、北朝鮮の長距離ミサイル発射の迎撃のため、「弾道弾迎撃用パトリオットミサイル」(PAC3)の配備を決め、自衛隊は、PAC3を沖縄本島、宮古島、石垣島の4箇所に配置し、宮古島と石垣島、与那国島など先島諸島にも約700人の自衛隊を派遣しました。
PAC3は、落下可能性のある土地だけでなく、首都圏3カ所(市ヶ谷の防衛省庁舎前と習志野・朝霞の自衛隊基地)にも配置されました。
北朝鮮のノドンは、日本全体を射程におさめていますから、日本にとって怖いのは、ノドンであり、テポドンでもテポドンⅡでもありません。
北朝鮮に、ノドンに核弾頭を登載する技術力がなければ、さほど驚異ではありません。
沖縄県に、自衛隊アレルギーは強いです。
自衛隊が、何の反対運動もなく、PAC3を沖縄本島、宮古島、石垣島の4箇所に配置し、宮古島と石垣島、与那国島など先島諸島(広い意味ではも尖閣諸島は先島諸島にはいります)にも約700人の自衛隊を派遣できたのは大きいです。
中国を牽制するために尖閣諸島がある東シナ海で防衛力を強化の目的が達成されます。
ついでに、尖閣諸島に自衛隊を派遣できれば完璧でしたが・・
中国は苦々しく思っているでしょうね。
案外、中国が北朝鮮を非難しているのは、日本に「余計なことをさせた」ことを怒っているのかも知れません。
北朝鮮は、国際社会から非難される一方ですが、日本の防衛省と自衛隊は「Good Job」と思っているかも知れません。