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2012年バックナンバー

区域外受信

「区域外受信」(「遠距離受信」ともいいます)という言葉をご存知でしょうか。

 「テレビなどで本来のサービスエリア外から映像又は音声を受信すること」と定義されます。

 近畿に住む人なら、テレビの商業放映されたときから「2」「4」「6」「8」「10」「12」の6チャンネルを見る事ができたと思います。
 私の場合は、和歌山市で、家にテレビがきたのが昭和34年(今上天皇陛下のご成婚の直前)でしたが、当時は、リモコンではなくて回しのチャンネルだったのですが、「なぜ、使わない「1」「3」「5」「7」「9」「11」がチャンネルについているのだろうと不思議に思いました。

 昭和49年に大学通学のため東京で下宿をしましたが、大学生の時はテレビを購入しませんでした。新聞とラジオで十分です。
 ただ、新聞のテレビ欄に「1」「3」「4」「6」「8」「10」「12」と7チャンネルあり、余計な1チャンネルは「東京12チャンネル」でした。今は「テレビ東京」になっています。

 昭和59年、裁判官として高松に住むようになり、「NHK総合」「毎日」「朝日」「関西」「読売」「NHK教育」の6チャンネルに足りない数のチャンネルしかなく、結構不便な思いをした記憶があります。

 といいますか、最初から6チャンネルあった関西は「恵まれていた」ということで、地方では、最初からチャンネル数が足りないのですね。

 同僚の裁判官に徳島出身の方がおられ、おそらく高松より少ないと思って「徳島県は何チャンネルあります?」と聞いたことがあります。
 その裁判官は、「昔から関西の6チャンネルも写りますよ」と答え、びっくりしたことがありました。

 「区域外受信」(「遠距離受信」)なんですね。
 瀬戸内海を隔てているだけですから、東大阪市と生駒市にまたがる生駒山、あるいは、和歌山市の名草山にあった電波塔からの電波が、徳島県に届いていたそうです。
 その裁判官は、名草山にアンテナを向けていたそうです。
 徳島県の「公式」の地上波は、現在もNHK2局と四国放送のみです。

 テレビのローカルニュースの最後に天気予報が出ますね。
 近畿地方なら近畿地方のローカルニュースしか流れません。
 しかし、天気予報は、大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山の天気予報のほか、徳島や香川の天気予報もでます。
 注意してご覧なればわかるかと思います。

 これは、「区域外受信」(「遠距離受信」)している人のために流されているそうです。

 「関西電気保安協会」や「たこ昌」など、関西ローカルのCMを徳島や香川の人が知っていたりします。
 徳島の人に限っては、UHF局であるテレビ和歌山の、スーパー「オークワ」のコマーシャルを知っていたりします。

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