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2012年バックナンバー

LCCのデメリット

関西空港を拠点とするピーチ航空は、長崎空港で平成24年3月28日午前、乗務員が誤って緊急脱出用スライドを作動させるトラブルが離陸前に発生したため、長崎と福岡の2路線は28日、29の両日に計9便が欠航し、翌30日も4便が欠航しました。

 ピーチ航空は「A320」を計3機で3路線を運行しており、機体トラブルに備えた予備機を保有していない。このため、欠航本数の増加や長期化につながっている。
 ピーチ航空は予備の「A320」はありません。1機使用不能になると、玉突きで欠航になります。

 LCCですから、乗客は他社便への振替え措置も受けられません。
 ピーチ航空は、自社の別便に振替えるか、あるいは、返金で対応しています。

 自社の別便に振替えといっても、せいぜい、次の便以降に振替えです。最終便なら、無条件に翌日以降の便になります。
 ただ、関空と千歳、博多、熊本、宮崎ですから、千歳空港の場合を除いて、新幹線で帰らないことはありません。千歳空港の場合は、搭乗率が比較的低く、便数も多いですから「致命的」ではないかも知れません。

 問題は、国外への便が欠航ならともかく、国外からの復路便の欠航となれば、ダメージは大きいでしょう。
 その時には、予備機くらいは準備するのでしょうか。

 8月下旬以降の台風シーズンには悪天候による欠航も予想されます。
 利用客にとっては運賃の安さの「対価」となる「欠航の危険」を冷静に見分け、受け止める姿勢が必要でしょう。

 仕事ではなく、レジャーに利用し、万一復路の便が飛ばなかったとき、翌日の仕事がどうなるかを冷静に考えた方がいいかも知れません。


 ちなみに、私自身、LCCでは、イージージェット、エアベルリン、ライアンエアー(いずれもヨーロッパ)、エアアジア(マレーシア)などの利用経験がありますが、欠航とはならなくとも、遅い便ほど、遅れが玉突きになりますから、早い便を利用するようにしています。

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