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2012年バックナンバー

南海トラフ

 平成24年3月31日、内閣府の有識者検討会は、西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で発生する巨大地震について、想定される最大の震度分布と津波高を発表しました。

 南海トラフとは、駿河湾から九州沖まで延びる浅い海溝。フィリピン海プレート(岩板)がユーラシアプレートの下に沈み込み、100年~150年間隔でマグニチュード8級の巨大地震を繰り返してきています。
 ここを震源域とする東海、東南海、南海地震について、国は今後30年間に発生する確率を60~88%と推測しています。

「南海トラフの巨大地震モデル検討会」

「南海トラフの巨大地震による最大クラスの震度分布」

「都道府県別市町村別の最大となる津波高<満潮位>」

 東日本大震災を教訓に、最新の科学的知見や過去の津波の痕跡調査などから、考えられる最大級の被害を検討。震源域を約2倍、地震の規模を約3倍のM9.1と計算しました。

 津波高は各地で前回想定の2~3倍、となり、震度7は静岡、三重、高知など10県153市町村計7000平方キロに及び、面積は前回想定の20倍以上になり、震度6強以上は21府県395市町村にのぼります。

 満潮時の津波は高知県黒潮町の34.4メートルを最大に、東京の島しょ部から静岡、愛知、三重、徳島、高知の計6都県23市町村で20メートルを超えると予測されています。
 また、非常に強い揺れが3分近く続く地域も多いうえ、静岡、和歌山、高知の一部では最短2分で高さ1メートルの津波が来ると予測され、揺れの最中に津波に襲われる恐れもあるとされています。

 なお、中部電力浜岡原発の津波高は21メートルに達し、建設中の18メートルの防波壁も越える水準ということになります。

 住民個人のレベルでは、災害を「防ぐ」のではなく、命を守ることに専念するしかないでしょう。

 なお、私の自宅のある西宮市は、震度6弱と報じられています。津波については、自宅の標高は、甲山(かぶとやま)の麓ですから標高約50メートルあり、自宅にいる限り、地震はともかく津波はなさそうです。
 もっとも、結構な時間、大阪市北区の事務所にいますから、こちらの方が心配です。
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