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2012年バックナンバー

マーガレット

 「マルゲリータ」という種類のピザがあります。
 モッツァレラチーズとトマトのシンプルなピザです。

 「マルガリータ」というカクテルがあります。
 テキーラ、ホワイト・キュラソーと、レモン・ジュース、あるいはライム・ジュースをシェイクしたカクテルですね。

 「マルゲリータ」と「マルガリータ」、まぎらわしいですね。

 イギリス女性の名に「マーガレット」(Margaret)という名があります。サッチャー元首相のファーストネームだった記憶があります。
「真珠」をさすギリシア語(μαργαριτάρι)由来の言葉だそうです。

 マーガレット(Margaret。英語)、マルガリータ(Margarita。スペイン語)、マルゲリータ(Margherita。イタリア語)、マルガレーテ(Margarethe。ドイツ語)は、国が違うだけで、同じ名前ということになります。

 英語で「ジョン」、フランス語で「ジャン」、ドイツ語で「ヨハン」は、キリスト教の聖人の名前からった同一の名前です。
 これと同じ理屈ですね。

 「マルゲリータ」というピザはイタリア語(マルゲリータ王妃が、バジルの緑、モッツァレラチーズの白、トマトの赤が、イタリアの国旗をあらわしているので、自分の名前を付けたといわれています)、「マルガリータ」というカクテルはスペイン語(考案したバーテンダーの死亡した恋人といわれています)ということですね。

 ピザを「マルガリータ」と間違って呼ぶ人が多いのは、カクテルの「マルガリータ」と混同して、あるいは、女性の氏名一般として「マルガリータ」のほうが有名という事情があるようです。

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