2011年バックナンバー
外国人の数の数え方
ただ、「勘定できないこと」はありませんが不可解ですね
たとえば、数字の数え方1、2、3・・10、20と続きますが、70を以上は大変だそうです。70は60+10、80は4×20、90は4×20+10だそうです。
数が大きくても、下一桁が70以上だと大変ですし、千、百万がつけば、その前の数が70以上なら大変です。
キュリー夫人はポーランド生まれ、フランスで研究生活を送りましたが、数の計算だけは、フランス語ではなく、ポーランド語でしていたことは有名な話です。ちなみに、ポーランド語の数の数え方が楽かどうかは知りませんが・・
ドイツでは数字の21は1+20、69は9+60、96は6+90と、20以上は、下1桁目と2桁目を逆にいいます。
69ユーロか96ユーロかえらい違いです。
また、ドイツ人が英語をしゃべると、1の桁と2の桁を間違える、つまり、ドイツ流に1の桁と2の桁を逆にして、すぐ間違いに気付いて訂正する人もいます。不思議ですが・・
英語も11から19が規則的ではありません。 11と12が特に不規則です。ドイツ語も同じ事です。
日本語の数の数えかたは、かなり理路整然としていていいですね。「百」か「一百」か、「千」か「一千」かなど、問題がないわけではありませんが、最も規則正しい部類にはいると思います。
これは中国からの輸入で、おかげで、アジアの国々は、日本を含め、本家の中国、韓国でも同じで、数に強いですね。万、億、兆と4桁ごとですから、効率がいいですし。
兆くらいの計算は簡単ですよね。
これに対し、大和言葉「ひとつ」「ふたつ」・・「とう」の次は、「とうあまりひとつ」になります。
10は「とう」、20は「はた」(「はたち」など)、「30」は「みそ」(「三十路」など)、100は「もも」(「百恵」など)、1000は「ち」(「千代に」など)ですね。
「千代に八千代に」が「永久」=「大きすぎて数えられない」なら、「ち=1000」、大和言葉では上限の数字ということになりそうです。
ただ、10000=「よろず」という言葉もあります。もう少し、大きいのかもしれません。「やおよろず」なら8000000ですね。
ちなみに、日本語を勉強する外国の人は、ペンの数を勘定するときに、漢字で書けばすべて「本」なのに、1「pon」 2「hon」3「bon」4「hon」と変化するのが理解しづらいそうです。
そういわれてみれば、あまり変化させる意味がないのかも知れません