よもやま話 バックナンバー2/2
放題
「バイキング」という言葉があります。
セルフサービスで、好きなものを好きなだけ食べられるというシステムです。
もちろん和製英語で、本来の英語は「buffet」か「eat all you want」となります。
日本語の外国旅行のツアーで、朝食は「バフェ・スタイル」と記載されていることがあります。
食べ放題にして割が合うのでしょうか。
割に合うからそうしているんですね。
1つめの理由は、セルフサービスなので、ウェイター・ウェイトレスの人件費が圧倒的に安くなります。なくなった食事の追加だけが主たる仕事です。
2つ目の理由は、キャビアやローストビーフなどの高価なものは、いい大人は他人様の手前、遠慮があるため、そう連続して食べ続けたりしない、つまり心理的ブレーキが働きます。
また、高カロリーのものは、栄養の「かたより」を避けるため、そればかり食べず、通常は、野菜などと交互に食べる傾向にあるそうです。
なお、結構な高級なホテルでも、朝食が「バフェ・スタイル」(バイキング)というのは、セルフサービスなので、コック、ウェイター・ウェイトレスが確保できないからです。
バイキングの際お店にとって怖いのは、恥も外聞もなく高価なものにむしゃぶりついて食べまくる育ち盛りの中・高・大学生だけです。貧乏学生・生徒が入りづらい雰囲気にしておけばいいんですね。
なお、「バフェ・スタイル」(バイキング)の最低限のマナーは、自分の食べる分しか、とってこないということです。
日本の料亭なら(「バフェ・スタイル」はありえませんが)、再利用して他の客に出されるかもしれません。
食べ放題の次は、乗り放題を考えてみましょう。
どこの大都市、観光地へ行っても「1日地下鉄・バス乗り放題」などを売っています。
もちろん、地下鉄でもバスでも、何人乗っても、交通機関の経費は同じなので(厳密に言うと少し異なります)、乗り放題の切符は、発行主体がもうかる理由はわかりやすいですね。
「青春18きっぷ」など「トクトク切符がそれに該当します。
ただ、正規運賃を支払ってくれた客に迷惑がかからないよう、乗れる列車に制限があったり、乗れる期間が、盆・正月の繁忙期を除くなど、制限がきつくなっいているのが通例ですです。
また、最近は、航空券にも、 「ANAプレミアムパス」 が発売されました。
なお、マイルを貯める目的で、むやみやたらに飛行機に乗りまくる「修行僧」がみたら、泣いて喜ぶような航空券です。
いずれにせよ、「乗り放題」といっても、大したことのない観光地に寄るため遠回りをしたり、無意味な区間に乗ったりするのは、自分の貴重な時間の浪費です。