よもやま話 バックナンバー2/2
なぜ、時計も着替えないの
というコマーシャルのキャッチ・コピーがありました。
セイコーの古い(1979年)キャッチ・コピーです。
セイコーの古い(1979年)キャッチ・コピーです。
ほとんどすべての人が時計を持つようになり、このままでは、需要は増えず、世はクォーツ時代(その10年前ころ発売開始)になっていましたから、時計をファッションとして複数所有し、TPOにあわせ、また服装に合わせ時計を替えてみませんかという提案の形となっています。
「時計を」「着替える」という発想も斬新です。
「なぜ・・しないの」という言い方は、外国語特有のもので、日本語では「・・しませんか」というのが普通です。あえて、外国語の直訳をもってくるという発想が斬新でした。
英語でしたら「Why not?」、ドイツ語でしたら「Warum nicht?」で、結構日常会話に登場します。
日本人とは、発想が異なっていて、日本人なら「積極的な理由がなければ、あえてやらない」ところ、「できないのなら仕方がないが、できるのなら(チャンスがあるなら)、やりましょうよ、何でしないの?」という発想です。
なお、キャッチコピーは優秀で、キャッチ・コピーの「パクり」も出るくらいだったのですが、セイコーは、残念ながら、スイスの各時計メーカーのように、「高級ブランド」の確立という点では、今ひとつというところでしょうか。
もちろん、比較的「高級ブランド」なんですが、スイスの時計メーカーに完全に負けてます。
日本の自動車は、少なくとも国外では、レクサスなど「高級」というブランドを確立しつつありますが・・