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よもやま話 バックナンバー2/2

阪神淡路大震災

阪神淡路大震災から13年経過したんですね。
 6434人の尊い命が犠牲になったとのこと、心よりご冥福をお祈りいたします。


 ところで、阪神地区には、兵庫県弁護士会(当時・神戸弁護士会)会員だけではなく、大阪弁護士会会員も多く住んでいましたし、現在も住んでいます。
 ところが、数多い弁護士と同居の家族は、1人も死亡していません。
 理由の1つには、海側ではなく山側の方に多く住んでいたことと、住んでいる家が比較的丈夫だったことがあげられています。
 理由の、もう1つは、弁護士は「運」がいいということです。
 13年前といえば、司法試験合格者500人時代のことです。実力だけでは合格しませんよね。運がよくなければ。

 ちなみに、私は、震災当日、阪神地区にそんな大きな被害がでていると知らずに、南海本線で大阪地方裁判所の口頭弁論期日に出かけました。
 相手方の弁護士と、法廷の前であったのですが、京阪電車で来たとのことでした。
 結局、裁判所職員から「今日法廷なんかできるわけない」「余震の危険があるから帰られた方がいいですよ」といわれ、双方とも、そのまま帰宅しました。
 あとで、テレビを見ると「壮絶」の一語でした。
 阪神高速が倒れたり、折れた阪神高速のところに半分自動車が残って停止していたり、ビルが横倒しになったり、大規模な火事になったり。
 記憶では、死者・行方不明者何人という報道はされていましたが、死者が搬送されているシーンは放送されていなかったように記憶しています。


 現在、私は、西宮市に転居していますが、当時の状況が嘘のように復興しています。

 ただ、平成20年1月17日現在、市債総額に占める震災関連の借入れの割合は、芦屋市54%、神戸市34%、西宮市33%、淡路市28%となっていて、4市では、収入に対する借金返済額の割合を示す「実質公債費比率」も軒並み高くなっているそうです。
 また、真偽のほどはともかく、ある経済有力雑誌の平成18年度8月号には、全国・市「倒産危険度」ランキングでは1位が神戸市、7位が芦屋市とされています。数字的には2位の夕張市が財政再建団体になっています。
 また、兵庫県の震災復旧・復興事業の県負担額は2兆3011億円で、うち1兆3150億円を借金でまかなっているそうで、財政の指標が全国でワースト2と厳しい財政状況の兵庫県が、行財政改革などの対策を講じなければ、3年後の平成23年にも財政再建団体に転落の可能性があるそうです。
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