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2013年バックナンバー

韓国大統領の中国訪問

平成25年6月27日から、韓国の朴槿恵大統領が、国賓として中国を訪問し、中国の習近平国家主席と会談しました。

 韓国大統領が、就任後、アメリカの次に日本を来訪せず、中国を来訪したということですが、あくまで韓国の問題で、日本がどうこういうことはありません。


 政治面では、中国と韓国の共同声明では「北朝鮮の非核化に向けて協力していく」ことを確認しました。
 北朝鮮の「非核化」が実現可能性がどうなのかは別として、いいことだと思います。
 ちなみに、韓国の駐留米軍には、核兵器がないということになっていますが、真相は知りません。


 経済面では、韓国の朴大統領は、経済にも力を入れ、同行する財界人は過去最大規模で経済外交にも力を入れるそうです。

 平成24年の韓国の輸出総額は、約5480億ドルですが、そのうち中国への輸出額が1343億ドルと24.5%を占めています。
 輸入総額5195億ドルのうち、中国からの輸入額は807億ドルです。

 つまり、輸出、輸入ともに中国が最大の相手国ということですね。
 また、韓国経済の貿易依存度は日本の比ではありません。

 貿易依存度は、国の国内総生産(GDP)または国民所得に対する輸出入額の比率(輸出依存度、輸入依存度)のことをいいます。
 統計は、若干古いですが、総務省が発表した平成21年の、GDP(国内総生産)に占める各国の輸出依存度を見ると、韓国が43.4%、中国が24.5%、ドイツが33.6%、日本は11.4%です。
日本は、輸出の絶対額で見れば中国、アメリカ、ドイツに次いで4位ですが、GDPの9割近くを内需が占める内需大国といえます。G20の国々の中で日本より輸出依存度の低い国はアメリカとブラジルだけのようです。


 韓国の話に戻しますと、中国の上海総合株価指数(上証指数)の下げがとまりません。
 平成25年6月25日には、1849ポイントまで下落しました。
 といってもわかりませんが、平成19年10月16日には、上証指数は、6429ポイントだったそうです。

 韓国は「貿易頼み」で「中国頼み」ということは、つまり「中国がコケたら共倒れ」しかねない状況にあるといえます。

 そんな状況下で、中国に接近するというのは危険ですね。

 また、何をするか予測不可能な国に「べったり」というのも先々不安でしょう。


 もちろん、いざとなければ、日本が助けてくれるというのは「織込み済」かもしれません。
 日本も、韓国にコケられたら、相当の痛手を負いますから。

 韓国の大統領が「反日カード」をきるのは、政権末期の人気浮揚策といわれています。
 李明博前大統領もそうでした。
就任早々「反日カード」をきって大丈夫でしょうか。
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