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旅・交通 バックナンバー2/2

交通機関の頻度

電車やバスの便利さは、その速度だけにあるのではなく、頻度(frequency)にもよります。

 例えば、新幹線も、ドイツのICEも、フランスのTGVも230キロの速度で走りますが、東海道新幹線で東京に行くときは、自由席でよければ、極端な話をすれば時刻表はいりません。逆に、山陽新幹線なら、のぞみが3本あるとはいえ、一応、時刻表はチェックします。

 ドイツのICEや、フランスのTGVは、速度こそ速いですが、区間によっては30分に1本来ますが、たいてい1時間か2時間に1本で、時刻表は欠かせません。また、時刻表を見ていても、始発駅ならともかく、途中駅の場合、結構遅れますから、あまり便利さは感じられません。
 日本の新幹線技術による、中国の新幹線「和諧号」なども速いですが、1日4ないし5本(上海・杭州間)では、あまり意味はありません。

 手近なところで、大阪の市営地下鉄を見てみます。

 御堂筋線、谷町線、堺筋線、四つ橋線など南北に走る地下鉄は、比較的頻繁に来ます。
 特に、御堂筋線などは、列車を待つという気がしません。淀屋橋駅の北側改札をスタートして、大阪家庭裁判所に行くために、本町駅で降りて堺筋線に乗換える場合でも、堺支部に行くために、なんば駅で降りる場合でもホームは南側改札方向ですから、事務所から行った場合の淀屋橋駅の北側ホームを歩いているうちに次の列車が来ます。

 これに対し、中央線、千日前線、長堀鶴見緑地線など、東西に走る地下鉄は、ずいぶん待たされる気がします。
 それでも、5分間隔で走行しているのですが、御堂筋線や谷町線のイメージが強すぎて遅く感じてしまいます。

大阪家庭裁判所に行くときに、コンピュータの路線検索を利用するということはありませんが、堺支部や岸和田支部に行くときには、コンピュータの路線検索を利用して、都合のいい時間に出発します。最寄り駅に停車する南海線の電車が、15分に1本だけしかありません。

 和歌山地方裁判所田辺支部などは、特急くろしおの駅到着時間+15分で期日を入れてくれますし、神戸地方裁判所洲本支部でも、バスターミナル到着時間+15分で期日を入れてくれます。
 なんせ、1時間に1本くらいですからね。

 ただし、裁判手続きに要する時間は不定期ですから、「行きはよいよい 帰りは怖い」ということになってしまいます。

 ちなみに、通勤に利用している阪急神戸線の特急は10分に1本(0分、10分、20分、30分、40分、50分)、甲陽線は、夙川駅に特急列車がついた「しばらく」後に出発しますから(現実には、ゆっくり歩いていると乗り遅れます)、時刻表などを気にする必要はありませんが、逆に、家を出発するときは、10分に1本しか甲陽園駅を出発しないわけですから、時間をチェックして家を出るようにしています。
 直接、大阪地方裁判所本庁以外の裁判所に行く場合を除いて、たいてい、毎日同じ時間に家を出て、同じ乗客ばかりと会いますが・・

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