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旅・交通 バックナンバー2/2

列車の長期運休

日本で、列車事故により、車両点検のため、長期間運休するということはありません。

 ドイツで、こんな報道がありました。
「ベルリン市内で通勤客が使う近郊列車が運転を休止した。車両に構造的な問題がある疑いが浮上し、路線を運営するドイツ鉄道が点検作業に入った。中央駅を経由して東西ベルリンの中心地を結ぶ路線なども全面運休となっており、平常ダイヤに戻るのは今年(西暦2009年)12月になる見通し。夏のバカンスシーズンを控え、観光客にも影響が出そうだ。
 ドイツ鉄道は5月に起きた脱線事故が車輪の耐久性に問題があったためとの見方を強め、20日から主要路線での運転を取りやめた。市内だけでなく、ベルリン郊外のポツダムやシェーネフェルト空港などを結ぶ列車の運行も大幅に減った」

 私が留学していたときは、東西ベルリンに別れていましたから懐かしいですね。
 近郊電車=S-Bahnのことです。

 山手線のルーツとされている環状線(Ringbahn)、東西ベルリン分割時代のFriedlichstrasse駅での東ベルリン入国手続き、ベルリン分割で経営主体が不規則なため古典車両が残ったままになっているS-Bahn です。

 また、ベルリンオリンピック時代のようなドイツ語のアナウンスも特徴的でした。
「Naester Station ○○!
Ausstieg links(rechts)!
Umsteigen S-Bahn ○○!」
「次の駅は○○
降車は左(右)
○○線乗換え 」

 列車に構造的問題があるのは、当たり前といえば当たり前です。古いですからね。
 おそらく、「古典車両」は、新型車に一新されるのでしょうね。


 なお、ドイツでは、車両不備のため、路線自体が長期運休されることは珍しくありません。
 ICE「(Intercity Express)」がハンブルク駅構内で脱線した事故を受け、ドイツ鉄道がICE新幹線の集中点検に着手することになり、いくつかの区間でICE新幹線が運休していたことがあります。
 脱線した列車は、カーブや勾配の多い地域でも超高速走行が可能な、ドイツ鉄道自慢の振り子式列車で、ケルン駅を発車直後にも脱線事故を起こしていて、列車時代に問題があるということは常識的に考えてわかりますよね。

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