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司法 バックナンバー 1/3

くびちょう

 テレビ番組などで「くびちょう」という言葉をよく聞くようになりました。
 「首長」(しゅちょう)のことをいいます。

 「首長」は、地方公共団体の長のことですね。都道府県知事、市町村長、あと、東京都の特別区の区長も「首長」と呼ばれます。
 本来は、統一地方選挙の前後のシーズンによく使われましたが、最近「首長」さんの活躍が目立ちます。

 本来「しゅちょう」と発音すべきところ、なぜ「くびちょう」と発音する理由ですが、「市長」(しちょう)とまぎらわしいということです。
 厳密にいえば同音異義語ではありませんが、文章の流れ(Context。コンテクスト)から、「市長」と「首長」は、間違えやすいからです。


 通常、同音異義語といっても、文章の流れ(コンテクスト)から明らかな区別ができるときは、何も区別をしませんし、補足もしません。まぎらわしい場合に限り、補足されたり、読替えられたりします。

 まぎらわしい言葉の双方に、別の読み方をするものがあります。
 「しりつ」の学校は、「市立」と「私立」がありますから、「いちりつ」(市立)と「わたくしりつ」(私立)と呼ばれることがあります。
 「しどう」も、「いちどう」(市道)と「わたくしどう」(私道)と呼ばれることがあります。
 「しあん」も、「試案」と「私案」がありますから、「こころみの案」(試案))と、「わたくしの案」(私案)と呼ばれることがあります。

 まぎらわしい言葉の片方に、別の読み方をするものがあります。
 「科学」と間違えやすいので、「化学」を「ばけがく」と言ったり、「計上」と間違えやすいので、「経常」を「けいつね」と言ったりします。
 「科学」「計上」が「原則」なのでしょう、「科学」「計上」は別の読み方はしません。「サイエンスのほうの科学」と言うことは希です。


 同音異義語は、日本語特有のものではありません。
 しかし、日本語に同音異義語が多いことは、漢字を音読みする以上仕方のないことで、文字(漢字)にすればわかることですから、あまり心配することではありません。

 英語にも同音異義語があります。gorilla(ゴリラ)とguerrila(ゲリラ)が、同じ発音ということは、少なくとも日本では有名です。大学入試によく出ますから。
 もっとも、ゴリラとゲリラがまぎらわしいというコンテクストは考えにくいので、あまり問題になりません。

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