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トリビア バックナンバー 1/2

平成

現在の元号である「平成」も21年にまできました。
 前元号が長期だと、現元号は短期になるというのが、一般です(例えば、明治の後の大正など)が、結構もっています。
 昭和54年に「元号法」が制定されていて、慣習ではなく、法制度です。

 現在の「平成」は、出典は「史記」五帝本紀の「内平外成(内平らかに外成る)」、「書経」大禹謨の「地平天成(地平らかに天成る」で、当時の政府は「国の内外にも天地にも平和が達成される」との願いを込めたと説明していましたた。

 通常、元号は「国民の理想としてふさわしい意味を持つ」「書きやすい」「読みやすい」「外国を含め過去に元号やおくり名として使われていない」「俗用されていない」という要件を満たす、漢字2字から選ばれます。

「外国を含め過去に元号やおくり名として使われていない」というのは、元号は、今でこそ日本だけの法制度ですが、元来は中国で、日本・韓国などの周辺諸国、中国でも、統一王朝でないときは、各国で独自の元号があったからです。
 もう、日本以外で新しい元号がもちいられる可能性はありませんから、従前の元号のデータベースと比べれば容易に判別できます。

 元号法が制定されてから、陽明学者、中国哲学者、漢学者が「次の元号」候補の選考がはじまります。
 「元号に関する有識者懇談会」により諮問されるのですが「平成」のほか、「修文」「正化」が、候補になっていました。
 しかし、明治=M、大正=T、昭和=Sは、略号としてもちいられていますから、略号が「S」となる「修文」と「正化」ははじめからダミーの案であったと言われています。

 ちなみに、「平成」は、過去複数回、元号の候補に挙がっています。
 一番有名なのは「慶応」が元号になったとき、元号争いで敗れたときです。

 「平成」が勝っていれば「平成義塾大学」になっていたかもしれません。

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