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債務(借金)問題

債務・借金

頭金の重要性

一部、親が、同居できる広大な土地・建物が所有しているという場合、かつ、夫婦が、親と同居してもいいと意見が一致する場合は例外として、普通の場合は、住宅ローンを組んで、一戸建て(注文建築・建売)やマンションの購入を考えるでしょう。

 もちろん「一生賃貸」という選択肢もありますが、老人になって、誰も「貸してくれない」ということになっては悲劇です。

 ということで「頭金」を貯めるということになりますが、やはり「節約」ということになるでしょう。

 よくいわれるのは、「給与天引」をするということです。財形貯蓄の税制上のメリットがあるのですが、税制上のメリットがなくても、「給与天引」はすべきだと思います。
 「残った金を貯金に回そう」という発想では、結局、使ってしまってお金は貯まりません。
 あとは、家計簿です。無駄な支出は極力なくしましょう。家計簿をつけないと、何が無駄な支出かはわかりません。
 なお、昔は「赤残運用」を勧める人もありました。
 「赤残運用」とは、給料は、全額定期預金に預入れ、定期預金を担保に借入れて生活すれば、預金通帳の普通預金の残高、ATMからでてくるレシートの残高も常にマイナス、無駄な支出の心理的抑制になるというやりかたです。
 もっとも「貧乏くさく」なりすぎるのか、最近そんな事をする人はいないようです。

 なお、投資信託や株式は、元本保証でなく、意に反して下がることが往々にしてありますから、預貯金が妥当でしょう。

 そして、やはり、2割程度の頭金を入れるのが賢明です。
 登記費用、火災保険、団信などの諸費用など、注文建築・自由設計部分のある建売・マンションであれば追加工事、家具などの新調も必要です。
 
 不動産業者や金融機関の、「諸費用のローンがあります」「月々の賃貸よりお安いですよ」といううたい文句にのるのは賢明ではありません。
 物件は、住始めたとき=中古になったと同時に、大幅に値崩れします。
 ローンが払えなくなると、一部地域を除いて不動産の価格は下降線、不動産を売却すると、物件は失なうわ、借金は残るわでいいことはありません。
 無理なローンを組むと、ボーナスカット、リストラ、病気などで収入が落ちたときは「地獄」です。
 余裕を見ておくにこしたことはありません。

 堅実な購入をして、幸せな家庭を築くとともに、弁護士にやっかいをかけないようにしましょう。

 なお、万が一、ローンが支払えなくなったとき、サラ金やクレジットのキャッシングでうめるのは「愚の骨頂」です。
 早い目に、金融機関に相談に行くことをお勧めいたします。
 ある程度、返済予定変更(通称「リスケ」=「リスケジューリング」)に応じてくれる場合が多いと思います。

西野法律事務所
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