債務(借金)問題
債務・借金
現金電信払い
「電信現金払(窓口払)」というサービスがあるのをご存じの方ありますか。
現金を受領するとは「窓口払払出金払渡請求書兼受領証」「印鑑」「本人確認書類」が必要です。
ただ、代理人に手続きを委任される場合は、別途委任状が必要です。
弁護士が消費者金融との間で、訴訟や示談をした場合、委任状には金銭受領権限が当然付されていますので、代理人である弁護士の保管金口座(預かり金口)に振込むのが当然でする。
最近、一部のサラ金が、弁護士の保管金口座(預かり金口)に振込まず、「電信現金払(窓口払)」を利用して、依頼者に直接振り込むサラ金があらわれたそうです。
理由として考えられるのは、
1 弁護士が、依頼者との間で、過払金の金額をごまかさないようにする。
2 弁護士に弁護士報酬を任意にもってこない依頼者があれば、弁護士と依頼者がもめる可能性があり、にくき弁護士に「ざまあみろ」と溜飲を下げる。
これくらいですかね。おそらく2でしょう。
しかし、それで痛い目にあうような「やわ」な弁護士さんいるのでしょうか。
まず、なによりも、「電信現金払(窓口払)」を受けた依頼者は、弁護士のところに持参すると思います。黙っていても、すぐばれます。
また、多くの弁護士は、多重債務者の債務整理にあたり、過払金は回収して、保管金口座(預かり金口)に入金しておくまですが、1社くらい約定どおり支払われなくても、報酬の回収に支障をきたすほど、1件1件律儀に返していません。すこし、余裕をもっています。
えてして、「電信現金払(窓口払)」をする業者は、わかっていますし、事件処理の最後の方に回るので、「電信現金払(窓口払)」をする業者があったとしても、その金額は「依頼者本人に交付済み」と計算すればいいだけの話です。
これをやるのは、SFコーポレーション(旧三和ファイナンス)など、ネオラインキャピタルの実質的に破綻している消費者金融が多いようなのですが、最近、アイフルが、弁護士によっては「電信現金払(窓口払)」をするようになったそうです。
「腹に据えかねた」弁護士さん相手なんでしょうね。
「残念ながら」私自身は経験がありません。
なお、過払金がアイフル1社という可能性もありますし、「電信現金払(窓口払)」を受けた依頼者が弁護士に持参しないという可能性が「0」ではありませんから、管理には注意が必要ですね。