身近な法律問題
裁判員選任から逃れる方法
私が、普段、親しくさせていただいている弁護士さんには、あまり、刑事事件をする人がいないので、裁判員制度といっても「さあ~」という程度です。
私も、興味がなく「さあ~」の口なのですが、ある弁護士さんが、「うちの事務員が裁判員になったら困る」という話をしてました。
電話番・アルバイト程度のレベルの事務員なら、人材派遣会社から、派遣をしてもらえば済むが、「事務長」「金庫番」クラスの事務員に1週間も休まれると、事務所が動かないとのこと
でした。
そう考えると、私の事務所もそうです。
もっとも、聞いてみると「お礼参りが一番怖い」らしいです。
私は、現職の弁護士ですし、裁判官の経験もあるので、裁判員に選ばれるはずはないのですが、法律事務所の事務員は、除外になってません。
先日、新潟大学の西野喜一教授の新書本が目にとまり、電車の中で読んでみました。
ちなみに、西野教授は、もちろん私の親戚ではありません。
一読をお勧めいたします。
教授の意見に賛同するわけではありませんが、興味深い点は多々ありました。
誰が、裁判員制度を歓迎しているのだろうととい点ですが、裁判官、検察官は歓迎ではないでしょう。弁護士も、賛成する人は少数派の気がします。
一体、誰が考えた制度なんでしょう。
アメリカの陪審のように、一審無罪なら検察官は控訴できないというシステムではないので、
間違った裁判は、職業裁判官からなる控訴審で是正されるでしょうから、ラフ・ジャスティス(雑な司法)のおそれは少ないように思います。
余分な手数はかかりますが・・
なお、私の事務所の事務員が、裁判員の呼び出しを受けたらどうしましょう。
まあ「うちの弁護士から、法律事務所の事務員なんだから、被告人が無罪である主張する以上、何が何でも無罪と評決するのが賢いかもしれないよといわれて、無罪の評決をするため来ました」と言ってもらって、検察官から忌避してもらうのが得策かもしれません。
他の「裁判員逃れ」の方法は、あまり現実的でないような・・