2015年~2017年バックナンバー
美国、独国、仏国
日本では、外国の名前を以下のとおり略します。
アメリカ合衆国=米国
フランス=仏国
ドイツ=独国
フランス=仏国
ドイツ=独国
通常は、カタカナで書きます。新聞などで見出しを縮めたいときか、「訪米」「訪中」などというとき使いますね。
中国では日本と違う漢字を使う場合があります。
アメリカ合衆国=美国
フランス=法国
ドイツ=徳国
フランス=法国
ドイツ=徳国
「亞美利加」の「美」
「法蘭西」の「法」
「徳意志」の「徳」
「法蘭西」の「法」
「徳意志」の「徳」
アメリカの場合、「亞」のつく国名は多数あるため、 一字で特定できるようにする必要から、2番目の字を採ったともいわれていますし、また、アメリカの「ア」の音にアクセントがないため聞き取りにくいという事情があるという説もあります。
日本で「米」を採用したのと同様だと考えられます。
メリケン粉(小麦粉)、メリケン波止場といいますね。
日本で、アメリカを「米の国」、フランスを「仏の国」というのもおかしいですね。
ドイツも、「独国」と呼ばれるより「徳国」のほうがいいでしょう。
ちなみに、2008年開催の北京オリンピックの時、ドイツの選手のユニフォームに「徳国」と記載されていました。
東京オリンピック、札幌オリンピックは、ドイツ統一前ですから、あえて「西独国」とは記載しないでしょうが(「独国」と書けば、東ドイツが黙っていないでしょう)、長野オリンピックにも「独国」とは記載されてなかったような記憶があります。