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2015年~2017年バックナンバー

衆院の選挙区割りの変更

 平成29年4月19日、衆議院の小選挙区の区割りを検討する政府の審議会は、小選挙区を6つ減らして1票の格差を2倍未満に収める法律に基づき、19都道府県の97選挙区について区割りの見直しを求める改定案を安倍総理大臣に勧告しました。
 
 政府・与党は、平成29年5月、勧告を反映した公職選挙法の改正案を国会に提出し、速やかな成立を目指す方針です。
 
 改正案が原案どおり、今の国会で成立した場合、新たな区割りは、改正法の公布から1か月程度の周知期間を経て施行され、それ以降に公示される衆議院選挙から適用されます。
 
 改定案によると、区割りが見直されるのは合わせて19の都道府県で、このうち、小選挙区が1つずつ減るのが、青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県です。
 
 これは仕方がありませんね。
 
 それぞれの県選出の衆議院議員が多すぎるということです。
 
 近畿地方でいえば、奈良県は、県北部に位置する奈良市の大半と生駒市を新1区とし、その南の大和郡山市や香芝市などを新2区、それ以南の橿原市や大和高田市などを新3区としています。
 
 ただ、議員数が減るわけですから、大変ですね。

 さらに、平成27年(2015年)の国勢調査の結果を踏まえた平成32年(2020年)の見込み人口を起訴として、1票の格差が2倍未満になるよう、北海道、宮城、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、愛媛、福岡、長崎の13都道府県で区割りの線引きが変更されます。
 
 兵庫県では、西宮市と川西市が分割されることになります。
 
 川西市のことはよくわかりませんが、西宮市に関していえば、ある意味合理的です。
 
 本来の西宮市というと語弊がありますが、西宮市北東の塩瀬地区と西宮市北西の山口地区を除いた市域は兵庫県7区のまま、塩瀬地区と山口地区は、神戸市北区を中心とする兵庫県2区にくっつけてしまいます。
 
 本来の西宮市の人口が急増しているため、分離しないと、将来人口が多くなりすぎるということですね。
 
 本来の西宮市に住んでいる人は、阪急線、JR神戸線(東海道本線)、阪神線を利用します。
 
 塩瀬地区に住んでいる人は、福知山線の生瀬駅、西宮名塩駅、武田尾駅を利用します。
 山口地区に住んでいる人は、JR西宮名塩駅からバスを利用することになります。
 
 本来の西宮市と、塩瀬地区・山口地区との間には線路はありません。
 山を隔てているわけですから。
 私の住んでいる甲陽園が、本来の西宮市の一番北というのが実感です。
 ですから、塩瀬地区と山口地区は、西宮市という感じがしません。
 
 区割りは妥当ではないでしょうか。
 
 平成17年4月25日、JR福知山線脱線事故がありました。
 
 乗客と運転士合わせて107名が死亡、562名が負傷しました。
 
 死傷者の中に、西宮市民が結構いました。
 
 中途半端に関西の地理に詳しい人は、なぜ、西宮市民がJR福知山線に乗っているのか、阪急線、JR神戸線、阪神線に乗っているはずでないのかと。
 
 西宮市の塩瀬地区と山口地区の人は、福知山線の生瀬駅、西宮名塩駅、武田尾駅を利用して大阪に出て行きます。
 
 その方々が犠牲になったのですね。
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