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2015年~2017年バックナンバー

右が上位?左が上位?

もうすぐひな祭りです。

 「お内裏様とお雛様 二人ならんですまし顔」とありますが、お内裏様=男雛(お殿様)お雛様=女雛(お姫様)ではなく、両方とも「お内裏様」であり「お雛様」とする説もあるようです。

 一般に広く売られている雛人形は「関東雛」と言い、向かって左にお殿様が座っているものになります。
 逆に向かって右側にお殿様が座っているものは「京雛」と言われるそうです。

 明治時代、西洋の流れを受けて国際儀礼である「右が上位」の考え方が取り入れられるようになり、大正天皇が即位の礼で、洋装の天皇陛下が西洋のスタイルで皇后陛下の右に立たれた事からこの風習が広まったとされています。
 明治時代から、天皇陛下は京都ではなく東京にお住まいです。

 京都だけは、御所における玉座の位置に基づいていて、日本古来の「左上座」で言えば天皇陛下が一番偉いのですから向かって右側に座わり、皇后陛下は向かって右側に座わるのがならわしのようです。


 ちなみに、左大臣の方が右大臣とどちらが上位かというと、左大臣が上位になります。
 旧来の日本式ですね。

 ここで言う「左右」は、天皇の席から見たときの左右ですので、左大臣は天皇から見て左手、右大臣は天皇から見て右手に座ることになります。
 つまり、向かって右におしりを向けているのが左大臣、向かって左におしりを向けているのが右大臣で、向かって右におしりを向けている左大臣が上位ということになります。


 地方裁判所・高等裁判所の合議体は、通常、3人の裁判官で構成されます。

 地方裁判所であれば、真ん中にいるのが、その部の部総括判事と呼ばれる判事が裁判長となり、それより若手(司法修習期が下)の裁判官(判事または特例判事補)が右陪席裁判官、一番若手の裁判官(判事または特例判事補または未特例判事補)が左陪席裁判官となります。
 西洋式ですね。
 右陪席・左陪席は、法廷でそれぞれ裁判長から見て右・左に座ることからつけられた名称で、向かって左が目上の右陪席、向かって右が目下の左陪席となります。

 比較的、見た目の年齢と、地位の上下が食い違っていません。

 高等裁判所になると、出世の具合によって、司法修習期ではなく、一番出世した人が裁判長(部総括)、あとは、司法修習期により右陪席、左陪席となります。

 見た目の年齢と、地位の上下が食い違うことも多いですね。

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