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雑記帳

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橋梁トリアージ

 財源不足で、あまり利用者が多くない老朽化した橋をかけかえないで、取壊す事例が増えているそうです。

 平成24年に9人が死亡した中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故がありました。
 国は、同事故を受け、全ての橋とトンネルについて5年に1度の点検を義務化しました。
 令和6年度までに1283か所の橋と、80カ所のトンネルが最も深刻な「緊急措置段階」と判定されました。
 全国で、546か所の橋と、35か所のトンネルが撤去・廃止され、あるいは、撤去・廃止の予定です。

 橋梁トリアージと呼ばれるそうです。
 トリアージは、医療用語でよく用いられる用語です。医療資源が限られた状況で、多くの傷病者を救うために、治療の優先順位をつけます。
 一般的に、緊急度と重症度に応じて傷病者を以下の4段階に分類し、色で示します。
 黒はあきらめ、赤、黄、緑の順番で処置します。

 赤・最優先。生命の危機にあり、直ちに治療が必要。
 黄・待機。処置までに数時間の猶予がある。
 緑・軽症。生命の危険がなく、外来診療で十分。
 黒・死亡。すでに心肺停止状態など、救命の可能性が低い。

 橋が死亡するというわけはありません。
 橋は、川の上にかけられることが多く、ある橋が利用できなくなったとしても、少し遠回りすれば、他の橋を利用して川向こうまで行くことができるとします。
 利用者が多い橋なら、橋が危険になれば従前の橋を除去し、新しい橋をかければよいのですが、あまり利用されない橋なら、危険な橋を取壊し、別の橋を利用するように促すことが可能です。

 令和6年までに546か所の危険な橋が取壊されたということですが、前記のように、新しい橋をかけるコストと、老朽化した橋の利用状況からして、老朽化した橋を取壊し、新たに橋を架けないというのも十分選択肢に入ります。
 医療でいえば「黒・死亡。すでに心肺停止状態など、救命の可能性が低い」として取壊してしまうということです。

 あとの橋は、「赤・最優先。生命の危機にあり、直ちに治療が必要」「黄・待機。処置までに数時間の猶予がある」「緑・軽症。生命の危険がなく、外来診療で十分」「緑・軽症。生命の危険がなく、外来診療で十分」の順に、補修工事をしていけばよいことになります。もとより、利用者が多い橋ならば、取壊して、新しい橋を再建することになります。

 限られた予算の中で優先度の高い橋から改修、更新を進めることが将来、1つの橋でも多く残すことにつながることになります。
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