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2025年バックナンバー

雑記帳

イタリア会計検査院、メッシナ海峡大橋の建設計画認めず 日本企業も参画

 令和7年10月29日、イタリアの会計検査院は、イタリア政府が進めている南部シチリア島とイタリア本土を結ぶつり橋「メッシナ海峡大橋」の建設計画を認めない判断を下しました。
 135億ユーロ(2兆3000億円)の同プロジェクトは実現が危ぶまれています。ちなみに、明石大橋の総工費は5000億円でした。

 イタリアの会計検査院の検査官は、欧州連合(EU)競争法への適否や、平成17年の入札時点で建設費がわずか38億ユーロと見積もられていたことを疑問視しています。
 計画には公的資金が使われ、十分な資金を確保した上で事業を開始し、後になって中断して損失を生じさせるようなことがあってはならないということだそうです。

 日本の会計検査院とは権限が少し違うようです。
 日本の会計検査院は事後的にしか判断しません。

 イタリアのメローニ首相は、会計検査院の判断は政府の業務に対する「耐え難い干渉」だと非難し、計画を承認しなかったのは政治的な意図によるものだとの見方を示しました。

 イタリア本土のカラブリア州とシチリア島という国内で最も貧しい2つの地域を結ぶ橋ですから、あまり有効な投資でなさそうな気がします。
 イタリアは裕福なミラノやトリノなどを有する北部諸州が、ナポリなどがある貧しい南部諸州を養っているという状態です。

 日本のことを考えてみたらどうでしょう。
 本州と四国に3本も橋がかかるというのも、考えてみれば無駄な話です。四国4県の合計人口は350万人で、兵庫県の人口530万人の3分の2にすぎません。
 四国以外の人にとって、橋などは瀬戸大橋1本で十分、他の橋は無駄としかいいようがありません。
 日本は、建築当時、裕福だったのでしょうね。

 ちなみに、日本のIHIは、令和7年8月6日、イタリアの世界最長となるつり橋「メッシーナ海峡大橋」の建設事業に参画すると発表していました。
 イタリア最大手ゼネコンのウィビルドを筆頭とする特別目的会社(SPC)に出資し参画するとのことでした。令和7年中に着工し、工期は7年程度を予定していました。

 その前のことですが、メッシナ海峡大橋のプロジェクトを巡って、平成18年にIHIが参画を発表し、SPCの一員として建設を受注し、平成27年の完成を計画していましたが、平成24年にイタリアの政権交代を理由にプロジェクトが中止していました。
 令和5年にメローニ政権の下で事業再開に向けた手続きが進んでいましたが、また、ストップがかかったということになります。
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