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　令和７年８月１３日までに、政府が、海上自衛隊の中古のあぶくま型護衛艦の輸出拡大を検討していることが分かりました。
　既に明らかになっているフィリピンに加え、インドネシアとベトナムへの輸出案が浮上しています。

　シーレーン（海上交通路）の要衝である東南アジアと安全保障面での連携を強化する狙いがあります。
　防衛省によりますと、あぶくま型護衛艦は１９８９～１９９３年に６隻が就役しました。
　護衛艦とはいうものの、６２口径７６mm単装速射砲×１基、高性能２０mm機関砲（CIWS）×１基、ハープーンSSM４連装発射筒×２基、アスロックSUM８連装発射機×１基、３２４mm３連装短魚雷発射管×２基という装備を備えています。

　殺傷能力のある護衛艦の輸出は「共同開発・生産」であれば可能です。
　政府は中古を仕様変更することで共同開発と位置付ける方針です。

　日本政府は、隊員不足を背景に、省人化できる新型護衛艦に切り替えるため、全艦を退役させる方向です。
　令和４年策定の防衛力整備計画において「就役から相当年数が経過し、拡張性等に限界がある艦艇」を早期に退役させる方針を明記し、退役した装備は「同志国への移転を検討する」としています。