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2025年バックナンバー

雑記帳

大阪万博 チケット販売の焦り

 大阪万博会場前、メディアのネガティブキャンペーンはすごかったですね。
 一般に、今の日本国民は、オリンピックや万博などの大イベントを嫌います。
 コロナ禍もあった東京オリンピックのメディアのネガティブキャンペーンもすごかったですね。
 今の日本国民はなんらかの公共事業に巨額の税金が使われっる事を非常に嫌います。特に、地元以外で行われる大イベントはさらに嫌われます。

 大阪万博は、首都圏以外で行われる大イベントとして、東京のキー局は、東京オリンピックより激しいネガティブキャンペーンを行いました。万博は、大阪の国家的イベントですから、国の税金を使ってほしくないということでしょう。
 在阪準キー局も、当初こそ、ネガティブキャンペーンを行なっていましたが、次第に、大阪万博を好意的に報道するようになりました。

 今でこそ余裕すらみえる万博協会ですが、開幕当初は、入場券が黒字化するだけ売れるか不安だったと考えられます。
 前売り券販売は、運営費の黒字化が1800枚のところ、前売り券1400万枚の目標に対し、実際売れたのは約969万枚でした。

 万博協会は、通期パスを少しでも売るため、通期パスの値段と内容を変更しています。

1 通期パスの値段は3万円のはずでした。現実に、開幕前から、令和7年8月17日まで3万円で販売していました。
 ただ、万博協会が、通期パスを買ってもらおうとの思惑で、開幕券や夜間券を含めて、万博会場に入場した人に限り令和7年5月31日まで2万4000円で販売するとのキャンペーンをしました。私も、このキャンペーンに乗った1人です。
2 通期パスは、当初、9時や10時には入場できないはずでした。
 ただ、万博協会が、通期パスを買ってもらおうとの思惑で、通期パスも、平日券・休日券と同様9時から入場できるようにしました。
3 通期パスは、当初、令和7年10月3日までしか入場できないはずでした。
 しかし、万博協会が、通期パスを買ってもらおうとの思惑で、閉幕日である令和7年10月13日の閉幕まで有効にするとしてしまいました。

 通期パス保有者にとって、著しく有利になりました。

 万博入場券は、9時入場が一番有利です。まず、当日予約は取り放題に近くなります。また、長い行列ができるパビリオンに、列の短いうちに並べます。
 通期パス保有者は、効率のよい回り方を熟知していますから、一般入場券を保有している人に比べて、圧倒的に優位に立ちます。
 本来は、当初の予定通り、通期パスを9時や10時には入場できないようにすべきでした。
 一般入場券を保有している人は、9時や10時に入場したとしても、通期パス保有者が、順調にパビリオンの当時予約を取り、列が短いうちに並んでいるのを尻目に、要領がわからず効率的な予約はできず、列にも並べません。

 通期パスを9時や10時に入場できるようにしなければ、一般入場券を保有している人が、当日予約の取り放題に近くなります。また、長い行列ができるパビリオンに、列の短いうちに並べるようになったはずです。通期パス保有者も、さらに、一般入場券を買って入場しようとする人が会ったでしょう。
 通期パス勢に推されて、一般入場者の満足度は著しく下がることになりました。

 通期パスは、当初、令和7年10月3日までしか入場できないはずだったので、通期パス保有者は、令和7年10月4日から閉幕日である10月13日まで一般入場券を購入しなければならなかったはずなのに、通期パス保有者が、通期パスで、令和7年10月4日から閉幕日である10月13日までをかなり押さえてしまいました。
 通期パスは40万枚売れています。一般入場券を購入してまで令和7年10月4日から閉幕日である10月13日の10日間に入場しようとする人は、閉幕日を除いて、さほど多くなかったはずです。
 令和7年9月17日ころに、予約がとれなくなったのは、一般入場券を持っている人の駆込み需要もありますが、40万枚売れた通期パス保有者が予約を押さえたというのも一因です。通期パス保有者は、終盤、結構予約をしています。
 終盤入場者10日間に22万人が入場するとして延べ220万人ですが、40万人の通期パス保有者が、閉幕10日前の予約を1つしたと仮定して40万人、2つ予約をしたと仮定しても80万人が、220万人の中に混ざっています。

 年間パスの制限の大幅緩和は、大失敗でした。
 結果、地元近くの高齢者や主婦などの過度なリピーターを呼込み、初めて行きた、あるいは、1回、2回、3回しか来場しない一般入場券の購入者の満足度を下げてしまいました。

 万博協会の「あせり」ですね。
 あまり語られることはありませんが、通期パスを売らんがための制限緩和は、一般入場券の購入者の満足度を著しく下げてしまいました。
 制限が予定通りにしたとすると、一般入場券の購入者は、パビリオンを多く回れたでしょうし、終盤、予約ができない、あるいは、予約できたとしてもパビリオンにすら入れないということはなかったかもしれません。
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