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雑記帳

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イタリア館の絵画や彫刻の保険


 大阪万博のイタリア館・バチカン館は、紀元2世紀の彫刻「ファルネーゼのアトラス」、カラヴァッジョの「キリストの埋葬」、ミケランジェロの彫刻「復活のキリスト」、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチの展示など、本物の美術品が見られることが話題となっています。
 恐らく、今回の万博で、最も人気のパビリオンでしょう。
 もっとも、説明が英語だけだそうです。予習していかなければなりませんね。

 イタリア政府、バチカン政府は気前がいいですね。

 問題は保険です。

 通常、絵画については、100億円の評価に対して約3000万円の保険料が必要と言われています。
 彫刻についてはどうでしょうか。絵画より安そうですね。

 「ファルネーゼのアトラス」、「キリストの埋葬」(バチカン)、「復活のキリスト」、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチの総計は、いくらくらいなのでしょうか。

 発展途上国は、保険料が支払えないために、本物を国外に持ち出すことができないともいわれます(エジプトは、今回の万博ではなく、過去に、ミイラの展示も検討したそうですが、政府が保険料を負担できずに頓挫したそうです)。
 イタリア政府、バチカン政府は、保険料程度は何の問題もないでしょう。

 ただ、被保険額と保険料が、それぞれいくらか知りたくなりますね。

 なお、日本が万国博覧会に初めて公式参加したのは、1873年のウィーン万博だそうです。
 ただし、それ以前の1867年のパリ万博には、徳川幕府、薩摩藩、佐賀藩が出展しており、漆器や陶磁器などの工芸品、浮世絵などが展示されました。
 日本の工芸品(漆器、陶磁器、紙など)や浮世絵が展示され、世界に日本の文化を紹介するきっかけとなりました。
 この時期、幕府の意図とは別に薩摩藩が独自の展示場を設けるなど、国内の政治情勢が反映される一面もあったようです。

 今回、大阪万博の開催に合わせて、大阪、京都、奈良で国宝展が開かれています。
 パリ万博やウィーン万博のときに、日本の国宝が海を渡ったとのことで、今回の大阪、京都、奈良での国宝展には、ヨーロッパの万博で海を渡った作品もあるそうです。
 当時、保険をかけるという発想はなかったでしょうね。

 西欧の美術館にいけば、ジャポニズムの影響を受けた、ゴッホ、モネ、マネ、ドガ、クリムトの作品が見られます。中には、ゴッホの浮世絵そのものを描いた絵や、ゴッホを含む画家による、背景に浮世絵がある絵などがあります。
 なお、ジャポニズムは、万博の展示が最初というわけではなく、陶器をくるんだ紙が浮世絵からジャポニズムがはじまったといわれています。
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