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　日産自動車は、令和６年度１年間の業績見通しを下方修正し、最終的な損益が最大で７５００億円の赤字になるという見通しを発表しました。

　令和７年２月の時点の見通しと比べて、売上げを１２兆５０００億円から１２兆６０００億円に引上げる一方、営業利益は１２００億円から８５０億円に、最終的な損益は８００億円の赤字としていたのを７０００億円から７５００億円の赤字にそれぞれ下方修正しました。

　アメリカなど主力市場の販売不振に加えて、国内外の工場の資産価値を見直して５０００億円を超える減損損失や経営立直しに向けた人員削減などの費用として６００億円以上を計上したためで赤字幅が大きく拡大しました。

　最終赤字の規模は、日産が経営危機に陥っていた平成１１年度の６８４３億円を上回り、過去最大となる見通しです。

　また、令和７年４月２６日までに、日産自動車は、中国内陸部・湖北省の武漢工場での車両生産から撤退する方針を固めています。
　年３０万台の生産能力を持つ主力拠点でしたが、中国メーカーの台頭による販売不振で、稼働率が１割未満に低迷しました。日産は過去最悪の巨額赤字に転落する見通しで、経営再建に向けたリストラを急がざるをえません。

　日産は、令和７年４月から、イヴァン・エスピノーサ社長が就任し、新しい経営体制がスタートしましたが、抜本的な経営立て直しや提携戦略の練り直しに加えて、アメリカのトランプ政権の関税政策への対応も課題となっています。

　なぜ、日産は、ホンダとによる買収を拒否したのでしょうか。
　成算ありと判断したのなら、甘かった気がします。
　その昔は、技術の日産といわれたものですが、どこでどう間違ったのでしょうか。
　ちなみに、私の大学の同級生にトヨタに入社した人がいます。日産なら分かるか、なぜトヨタに入社したのかという質問攻めにあったそうです。もちろん、トヨタが一番の自動車会社であるということは変わりないのですが、なぜ、わざわざ愛知県の会社にという疑問もあったでしょう。