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雑記帳

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街の米屋 廃業は直近5年間で最多 半数以上は減益

 天候不順などで、全国的な米不足となった、令和6年の「令和の米騒動」を受け、米を専門に取扱う「街の米屋」が苦境に立たされているそうです。
 帝国データバンクによりますと、令和6年度の米穀店の廃業数は88件で、新型コロナウイルス禍が本格化した直近5年間で最多だったそうです。
 売る米がなかったり、高値の仕入れ価格を販売価格に転嫁できないためとみられています。

 従来、米穀店の廃業理由はコメ販売の自由化に伴う、スーパーなどとの販売競争が主でしたが、令和6年度はコメ不足が主な要因だった事例が多かったようです。
 取引先や客から引合いがありながら予定量を仕入れることができなかったケースがある一方、地域密着の店舗を中心に仕入れ価格の高騰を販売価格に転嫁できなかったケースも多かったとみられています。在庫分を高値で販売できても、新米の仕入れ価格が高いため、最終的に収益が低下した事例もありました。
 こうした結果、前年度比の米穀店の損益状況は25.2%が減益、22.4%が赤字に転落して、業績悪化は約半数の47.6%にのぼったそうです。

 販売先を既存の客に限定し、営業を継続する店舗もありますが、多くの米穀店からは「スーパーや大型チェーン店以上にコメの流入が減っている」という声が出ていて、帝国データバンクは、令和7年度も廃業数が増える可能性があるとしています。

 日本人にとって、米は、単なる主食以上ものがあるようです。
 その昔、米穀手帳が裁判の証拠として出ていましたが、証拠価値(証明力)が結構高かったという記憶があります。
 いつのころからか、スーパーマーケットで買えるようになりましたが、その昔は、米屋でしかかえない時期があったと記憶しています。また、米屋で精米してもらっていた時期もありました。
 日本人は、米を食べなくなりましたね。
 家庭や勤務形態にもよるでしょうが、私は、朝昼晩、1食もお米を食べない日が時々あります。
 米価はあがったまま高止まりしていますが、それほど痛いとは感じません。
 もともと、米は、パンや麺類に比べて安かった印象があります。

 米屋の廃業も、赤字だけが原因ではなく、少なくなった既存の顧客に限定して販売していたところ、新しい顧客を獲得することは難しく、永くからの顧客が高齢化してしまい、極端な場合は介護施設に入ったり、亡くなってしまって、顧客が先細りで、損益分岐点を下回ったというところもあると思います。
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