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雑記帳

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釜山・済州空港にもコンクリート丘 韓国政府「年内に改善」

 令和6年12月31日、務安(ムアン)国際空港で、チェジュ航空旅客機が着陸に失敗し、ローカライザー(進入方向誘導装置)下部の「コンクリート丘」に衝突して、乗客・乗員181人のうち179人が死亡しました。
 亡くなられた方々のご冥福を祈念するとともに、負傷された方の軽快を記念しております。

 これは韓国国内で発生した航空事故としては最悪の死傷者数です。
 ちなみに、昭和58年(1983年)9月1日、ニューヨーク発ソウル行き大韓航空ボーイング747が米アラスカ州のアンカレッジ経由後、旧ソ連領空を侵犯したため、サハリン沖で追跡していたスホイ15戦闘機にミサイルで撃墜されたという事件がありました。犠牲者は269人、うち日本人は28人でした。
 これは韓国航空会社における航空事故としては最悪の死傷者数です。

 ローカライザー(進入方向誘導装置)下部の「コンクリート丘」があるのは韓国の空港だけだそうです。
 韓国には空港が15か所あります。
 うち8つが仁川、金浦、釜山、務安をはじめとした国際空港で残りの7つがローカル空港となります。

 韓国国土交通部は、令和7年1月13日「チェジュ航空旅客機事故以降、国内空港滑走路付近の航行安全施設に対する特別点検を実施しました。
 仁川空港、金浦空港、釜山空港など全国13カ所の空港のローカライザー(LLZ)、滑空各施設(GP)、距離測定施設(DME)および前方向表示施設(VOR)など4種類の航行安全施設に対する設置位置、材質、形状および性能などを重点的に調査しました。
 その結果、7か所の空港の9つの施設で改善措置が必要なことが分かった」と明らかにしました。

 調査の結果、務安空港をはじめ、釜山空港、済州空港を含む計7の空港で(他は、光州空港、麗水空港、浦項空港、泗川空港)の空港でローカライザーやその基礎台がコンクリートで作られていて、航空機との衝突時、被害を拡大させることが憂慮され、改善が必要なことが分かりました。

 事故リスクを高めかねない「コンクリート」丘と基礎台が、務安空港の空港滑走路周辺でも追加で確認されたことから、韓国政府は今月中に迅速に改善方案を用意して、年内に改善を完了すると明らかにしました。
 年内ですか。悠長ですね。

 韓国国土交通部は、チェジュ航空旅客機惨事の機種だった「ボーイング737-800」の特別点検でも規定違反事例が一部摘発されたと発表しました。
 例えば油圧系統電気モーターポンプ過熱表示灯が点灯すれば4種類のフィルターをすべて交換しなくてはならないところ、1種類のフィルターしか交換していない事例があったほか、また、国際線の場合、1回目の出発航空便の出発時間から48時間以内に飛行前・後点検を実施しなければならないところ、48時間をこえて時間が経過した後に点検した事例などがあったそうです。
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