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2024年バックナンバー

雑記帳

豪新型艦、日本と独に絞り込みか 最大11隻、契約額は1兆円規模

 オーストラリアの公共放送ABCは、令和6年10月8日、オーストラリア政府が導入を計画する海軍の新型艦について、共同開発国の候補を4カ国の中から日本とドイツに絞り込んだと報じました。韓国とスペインが候補から外れました。
 候補として、ドイツのThyssenKruppのMEKO A-200型、三菱重工業が建造する日本のもがみ型護衛艦(FFM)をベースにすることを想定しています。

 オーストラリアは老朽化したフリゲート艦に代わる最大11隻の新型艦配備を計画しています。契約額は今後10年間で110億豪ドル(約1兆1200億円)に及びます。
 選定は、令和9年中に行われ、海外で建造される1番艦の就役は令和12年を予定し、オーストラリアで建造される4番艦から6番艦までは同一仕様になりますが、7番艦以降の仕様をどうするかは決まってないと報じられています。

 ドイツのMEKOは、現在のアンザック級の大型で近代的なバージョンであり、この親和性とThyssenKruppの輸出実績から、リスクの少ない選択肢とみなされています。
 日本の「もがみ」型護衛艦は、中国の急速な軍備増強に対する懸念が高まる中、日本とオーストラリアの海軍を結びつける方法として、戦略的な理由で一部の人々に支持されているそうですが、日本には外国の海軍に艦艇を売るという輸出文化がないのが不利な点として挙げられています。

 潜水艦の輸出は、日本が最も優れているとされる通常型(非原子力型)潜水艦の他国への技術漏洩の危険がありますが、汎用的なフリゲート艦なら、その点の問題はないかと思います。

 日本は、他国への武器売却に消極的ですが、貿易赤字が大きくなっている現在、そのような悠長なことをいっていられるときではないかと思います。
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