2024年バックナンバー
雑記帳
新米の高騰
令和6年の夏、スーパーの棚から米袋が消え、日本は米不足になりました。
買占めた人が多かったから米がなくなったという話もありますが、本当のところは分かりません。
各メディアは「新米が出れば、米不足は解消される」という見通しを報じていました。
現実に、令和6年9月以降には、新米が出回るようになってからは、店頭の米袋がなくなったという話は聞きません。
問題は、その新米が高いことです。
日本農業新聞の報道によりますと、関東圏の主要スーパー7社の新米価格(5kg)は、おおむね3500円以上となっていて、新潟県「コシヒカリ」や北海道「ゆめぴりか」などのブランド米では4000円を超える値付けもあるそうです。
前年同時期と比べると、3割から4割ほどの値上がりだそうです。
ディスカウントスーパーなどでは、ベトナム産米やアメリカ産米の取り扱いも広がっていて、大量の米を消費する外食・中食産業などでは、価格を維持するために「輸入米に頼らざるを得ない状況」だそうです。
ただ、約30年前の平成5年の米不足のときは、普通の米(うるち米)が不足して、細長いタイ米(インディカ米)を食べざるを得ないので、タイ米のおいしい料理の仕方などがテレビで放送されていましたが、今回は、価格が高くなっただけです。
米が嘱託に並ぶには、3つのルートがあるそうです。
1 農家の自家消費、親戚の農家からの無償譲渡
2 農家による消費者への直接販売
3 集荷業者が農家から米を集め、そこから卸や小売業者に販売
「集荷業者」にはJA(農協)などを指します。
1、2のルートをあわせて年間300万トンほどの米が消費されているそうです。
国内の年間消費量は約800万トンであり、およそ4割が、1、2のルートで流通していることになります。令和6年の米不足のとき、チェーン店の外食産業に影響がなかったのは、農家とチェーン店との間の契約があったからとされています。
3のルートは500万トンで、約6割を占めています。
JA(農協)を通じて米が出荷されるケースが多く、その割合は産地によって相当な差があるそうですが、たとえば北海道では販売される米の約8割が、JA(農協)のルートです。
今年の新米価格が高騰している最大の理由はここにあり、JA(農協)などの集荷業者が農家に支払う金額が高値になっているからです。
農家が米を高く売るということは、悪いことでしょうか。
もともとが、農家が、農協などに売る価格が安すぎたと思います。
私の本家は、和歌山県で農家をしていますが、米は全く利益にならないということで、わざと田の一部のみを利用して自家消費分しか米をつくらず、梅やミカンに注力しています。梅やミカンは利益が上がるそうです。
米が、利益にならないほど安かったということで、米の価格が高くなったのは、本来ある姿になったということでしょう。
買占めた人が多かったから米がなくなったという話もありますが、本当のところは分かりません。
各メディアは「新米が出れば、米不足は解消される」という見通しを報じていました。
現実に、令和6年9月以降には、新米が出回るようになってからは、店頭の米袋がなくなったという話は聞きません。
問題は、その新米が高いことです。
日本農業新聞の報道によりますと、関東圏の主要スーパー7社の新米価格(5kg)は、おおむね3500円以上となっていて、新潟県「コシヒカリ」や北海道「ゆめぴりか」などのブランド米では4000円を超える値付けもあるそうです。
前年同時期と比べると、3割から4割ほどの値上がりだそうです。
ディスカウントスーパーなどでは、ベトナム産米やアメリカ産米の取り扱いも広がっていて、大量の米を消費する外食・中食産業などでは、価格を維持するために「輸入米に頼らざるを得ない状況」だそうです。
ただ、約30年前の平成5年の米不足のときは、普通の米(うるち米)が不足して、細長いタイ米(インディカ米)を食べざるを得ないので、タイ米のおいしい料理の仕方などがテレビで放送されていましたが、今回は、価格が高くなっただけです。
米が嘱託に並ぶには、3つのルートがあるそうです。
1 農家の自家消費、親戚の農家からの無償譲渡
2 農家による消費者への直接販売
3 集荷業者が農家から米を集め、そこから卸や小売業者に販売
「集荷業者」にはJA(農協)などを指します。
1、2のルートをあわせて年間300万トンほどの米が消費されているそうです。
国内の年間消費量は約800万トンであり、およそ4割が、1、2のルートで流通していることになります。令和6年の米不足のとき、チェーン店の外食産業に影響がなかったのは、農家とチェーン店との間の契約があったからとされています。
3のルートは500万トンで、約6割を占めています。
JA(農協)を通じて米が出荷されるケースが多く、その割合は産地によって相当な差があるそうですが、たとえば北海道では販売される米の約8割が、JA(農協)のルートです。
今年の新米価格が高騰している最大の理由はここにあり、JA(農協)などの集荷業者が農家に支払う金額が高値になっているからです。
農家が米を高く売るということは、悪いことでしょうか。
もともとが、農家が、農協などに売る価格が安すぎたと思います。
私の本家は、和歌山県で農家をしていますが、米は全く利益にならないということで、わざと田の一部のみを利用して自家消費分しか米をつくらず、梅やミカンに注力しています。梅やミカンは利益が上がるそうです。
米が、利益にならないほど安かったということで、米の価格が高くなったのは、本来ある姿になったということでしょう。
ただ、私の本家は後継者がいないとのことで、70歳をこえている いとこの代で農業は終わるかもしれません。明治の最初の不動産登記簿が作成されたころから農家をしていたことにまちがいはなく、寺の過去帳をみれば、さらに、100年、200年と遡れるかも知れません。