雑記帳
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いすゞ、普通免許対応の小型トラック 運転手不足に対応
いすゞ自動車は、令和6年7月24日、普通免許で運転できる小型ディーゼルトラック「エルフミオ」を、令和6年7月30日から販売すると発表しました。
車両総重量を普通免許の範囲内である3.5トン未満に抑えました。
私の免許証には「中型車は中型車(8t)に限る」と記載されています。
私は、8t車を運転するトラックドライバーになるつもりもなければ、8トン車を運転できるだけの能力はありません。
これには、歴史的な経緯があります。
そもそも「中型免許」というのは、「普通免許を1年以上保有している上で、36時限以上の教習を修了した19歳以上の人」が受験できる免許のことです。
保有していることで、車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満、乗車人数29人以下の「中型自動車」を運転することが可能になります。
この中型免許は平成19年6月2日に創設されたのですが、同時に普通免許で運転できる車両総重量が8tから5tへと引き下げられました。
しかし、このルールだと中型免許創設以前(平成19年6月1日以前)に普通免許を取得した人は、いきなり8t未満の車が運転できなくなってしまいます。
このようなトラブルを防ぐために、平成19年6月1日以前に普通免許を取得した人の免許証を「8t限定中型免許」とし、以前と同じように8t未満の中型車までは運転できるようにしたので、平成19年6月1日以前に免許を取得した人の免許証は「中型免許」に分類されたうえ「中型車(8t)に限る」の注釈が付いているのです。
さらに、平成29年3月にも道路交通法が改正され、車両総重量7.5t未満まで運転可能な「準中型免許」が新たに誕生しました。
これに伴い、普通免許で運転できる車の車両総重量が3.5t未満に変更となり、今度は改正前に取得した普通免許が「5t限定準中型免許」に変更されています。
つまり、平成29年3月までの普通免許取得者は、総重量が5トン未満の車を運転できたが、制度の見直しにより平成29年3月以降に取得した普通免許では、3.5トン未満の車しか運転できなくなりました。
残業規制を受けて、物流の人手不足は深刻になっています。
野村総合研究所の予測によると、現状のまま人手不足が続くと、令和12年に、平成27年に比べて全国の約35%の荷物が運べなくなる恐れがあるということです。
特に東北や四国では約40%の荷物を運べなくなる懸念があります。
つまり、残業規制の強化により、トラック運転手の不足が深刻化しているので、トラックに乗るハードルを下げ、トラック運転手を増やそうということですね。
平成29年3月までの普通免許取得者は、総重量が5トン未満の車を運転できたのが、平成29年3月以降に取得した普通免許では、3.5トン未満の車しか運転できなくなったため、普通免許取得者であれば誰でも運転できる、総重量が3.5トン未満のトラックを製造販売すればよいのではないかという発想です。
3.5トン未満という制度に対応した小型トラックは、ガソリン車はあるのですが、最も普及するディーゼル車はこれまでありませんでした。
物流会社は、平成29年3月以降に普通免許を取得している人に、3.5トン以上のディーゼルトラックを運転させるためには、準中型以上の免許を取得させる必要があるため、運転手を確保するハードルが高くなっていました。
いすゞのエルフミオではエンジンなどの部品を軽くし、車両総重量を3.5トン未満に抑えました。販売価格は希望小売価格で402万500円と、従来の小型トラックと比べて250万円程度安く設定しています。
普通免許で運転できる3.5トン未満のディーゼル車の投入が、運転手を増やすための切り札になると考えています。
いすゞは、エルフミオの販売を機に、物流企業以外の顧客も開拓する予定です。
ただ、総重量が5トン未満の車を、車両総重量を3.5トン未満に変えた場合、運べる荷物の量が減ってしまいます。
本当に、いすゞの思惑どおりになるのでしょうか。
車両総重量を普通免許の範囲内である3.5トン未満に抑えました。
私の免許証には「中型車は中型車(8t)に限る」と記載されています。
私は、8t車を運転するトラックドライバーになるつもりもなければ、8トン車を運転できるだけの能力はありません。
これには、歴史的な経緯があります。
そもそも「中型免許」というのは、「普通免許を1年以上保有している上で、36時限以上の教習を修了した19歳以上の人」が受験できる免許のことです。
保有していることで、車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満、乗車人数29人以下の「中型自動車」を運転することが可能になります。
この中型免許は平成19年6月2日に創設されたのですが、同時に普通免許で運転できる車両総重量が8tから5tへと引き下げられました。
しかし、このルールだと中型免許創設以前(平成19年6月1日以前)に普通免許を取得した人は、いきなり8t未満の車が運転できなくなってしまいます。
このようなトラブルを防ぐために、平成19年6月1日以前に普通免許を取得した人の免許証を「8t限定中型免許」とし、以前と同じように8t未満の中型車までは運転できるようにしたので、平成19年6月1日以前に免許を取得した人の免許証は「中型免許」に分類されたうえ「中型車(8t)に限る」の注釈が付いているのです。
さらに、平成29年3月にも道路交通法が改正され、車両総重量7.5t未満まで運転可能な「準中型免許」が新たに誕生しました。
これに伴い、普通免許で運転できる車の車両総重量が3.5t未満に変更となり、今度は改正前に取得した普通免許が「5t限定準中型免許」に変更されています。
つまり、平成29年3月までの普通免許取得者は、総重量が5トン未満の車を運転できたが、制度の見直しにより平成29年3月以降に取得した普通免許では、3.5トン未満の車しか運転できなくなりました。
残業規制を受けて、物流の人手不足は深刻になっています。
野村総合研究所の予測によると、現状のまま人手不足が続くと、令和12年に、平成27年に比べて全国の約35%の荷物が運べなくなる恐れがあるということです。
特に東北や四国では約40%の荷物を運べなくなる懸念があります。
つまり、残業規制の強化により、トラック運転手の不足が深刻化しているので、トラックに乗るハードルを下げ、トラック運転手を増やそうということですね。
平成29年3月までの普通免許取得者は、総重量が5トン未満の車を運転できたのが、平成29年3月以降に取得した普通免許では、3.5トン未満の車しか運転できなくなったため、普通免許取得者であれば誰でも運転できる、総重量が3.5トン未満のトラックを製造販売すればよいのではないかという発想です。
3.5トン未満という制度に対応した小型トラックは、ガソリン車はあるのですが、最も普及するディーゼル車はこれまでありませんでした。
物流会社は、平成29年3月以降に普通免許を取得している人に、3.5トン以上のディーゼルトラックを運転させるためには、準中型以上の免許を取得させる必要があるため、運転手を確保するハードルが高くなっていました。
いすゞのエルフミオではエンジンなどの部品を軽くし、車両総重量を3.5トン未満に抑えました。販売価格は希望小売価格で402万500円と、従来の小型トラックと比べて250万円程度安く設定しています。
普通免許で運転できる3.5トン未満のディーゼル車の投入が、運転手を増やすための切り札になると考えています。
いすゞは、エルフミオの販売を機に、物流企業以外の顧客も開拓する予定です。
ただ、総重量が5トン未満の車を、車両総重量を3.5トン未満に変えた場合、運べる荷物の量が減ってしまいます。
本当に、いすゞの思惑どおりになるのでしょうか。