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2024年バックナンバー

雑記帳

銀行の支店減少と高額手数料

 銀行は、お金にまつわるさまざまな手続きができて生活に欠かせません。
 しかし最近「銀行が使いづらくなってきた」と感じている方が、ほとんどでしょう。

 予約をしないと長い時間待たされる
 振込などをする際に、店舗で行うと手数料が高い
 支店が大幅に減っている

 メガバンクの多くは予約制を実施しており、予約しないと1時間以上待たされることもあるようです。

 また振込手数料は窓口とインターネットで大きく異なります。たとえば、3万円以上の金額を他行宛てに振り込んだ際の手数料は以下の通りです。

三菱UFJ銀行
窓口990円
インターネット220円
三井住友銀行
窓口770円
インターネット330円
みずほ銀行
窓口880円
インターネット320円

 3メガバンクの支店数に関しても、ここ30年で6割減少したと言われています。
 例えば三井住友銀行と三菱UFJ銀行はピーク時には1000店以上あった店舗数が、現在では三井住友銀行は474店舗、三菱UFJ銀行は525店舗(ともに海外店舗を含む)となっています。

 理由は「富裕層ではない一般層のお客様が多く来店しても、銀行は儲からないから」と割切っているからでしょう。なお、俗な表現では「ゴミ客はいらない」となります。

 銀行の支店の主な収益源は投資信託や保険などの販売手数料ですが、一般層の顧客などの来店では大きな金額の購入は期待できません。
 つまり、一般層の顧客がおこなう時間のかかる事務手続きが多いと、行員の人件費ばかりが増えて銀行が赤字になってしまいます。

 銀行は、お金をたくさん持っている富裕層には積極的に来店してほしいのです。
 実際に来店してもらうために、待ち時間なく事務手続きをおこなったり、一定以上の預金がある預金者には振込手数料を無料にしたりと、富裕層に特化した運営をおこなっている銀行も多いです。

 私は、三井住友銀行の和歌山支店普通・定期の口座をもっていて、公共料金の引落とし、クレジットカードの引落とし、ケーブルテレビの引落とし、税金の引落としなど、支店を移転しようものなら、あちらこちらに届出を出さなければならなくなるので、支店すら動かせません。

 いつもは何の音沙汰もない銀行なのですが、ある年、まとまった報酬が入ったとき、三井住友銀行の和歌山支店から、報酬入金日の朝から、事務所宛に電話がありました。
 退職金なら、投資信託など銀行に利幅の大きな商品を買ってくれると思ったのでしょうね。最寄りの銀行が大阪本店営業部なら、予定時間を教えてくれれば、和歌山支店から大阪本店営業部に来店の予約をしておくというサービスぶりでした。
 残念ながら、相当部分は税金にもっていかれますし、残った部分についても、投資信託などにする気はなく、予約は断り、大阪本店営業部で手続きをしてきました。

 わかってはいましたが、銀行の本性を見たようで不愉快でした。
 私が、銀行の窓口に行くのは、何年ぶりかのこととでした。
 現金の預入れと引出しはATM、振込はネットバンキングでしています。

 なお、事務員は、窓口に行っています。
 私は、預かり金口座については、インターネットバンキングにしていないことはもちろん、キャッシュカードすら作っていません。弁護士の先輩からの指導で、預金残高=通帳の残高となるようにするためです。預かり金の横領と疑われたのではたまりません。
 預かり金口座に入金があると、事務員が、依頼者振込分を振込み、現金で私の報酬+実費分を持って帰ってきます。
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