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雑記帳

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EU、アップル起訴の可能性「毎日5000万ドルの罰金」 ビッグテック規制第1号になるか

 EUが、ビッグ・テックに向けた規制レベルを高めています。

 ロイター通信とフィナンシャル・タイムズなどによりますと、欧州委員会はモバイルアプリケーションストアで競争を阻害したという容疑で、アップルに対する起訴を検討中です。
 フィナンシャル・タイムズは「委員会の下調べは数週以内に終えられるだろう。もしアップルが起訴されるならばEU規制当局がビッグテックにデジタル市場法(DMA)違反を適用する初の事例」と評価しました。

 ビッグ・テックを規制するDMA(デジタル市場法)は、ビッグテックプラットフォーム企業が自社サービスを優待する行為などを禁止します。
 EUはDMAを通じて、アップルがアプリ開発者に手数料を課さず、アプリ開発者がアップルのアプリマーケットに縛られることなく、アプリを配布しユーザーをアップルのアプリストアの外側に誘導することを許容するよう義務化しています。

 欧州委員会は、アップルがこの条項に違反したとみています。
 アップルがDMA施行前の1月に別のアプリマーケットでiOSアプリを配布できるよう許容し手数料も引下げましたが、依然として公正競争を抑制する行為があったとみています。

 DMA違反が決定されれば、EUはアップルに世界の1日平均売上額の最大5%に相当する罰金を毎日科すことができます。
 アップルの世界の1日売り上げは約10億ドル(約1600億円)です。
 単純計算すれば最大毎日5000万ドルを罰金で出すこともできます。

 AI技術競争で押されているEUは、規制を通じてビッグテックから「技術主権」を守ろうとしています。
 欧州委員会は、令和6年3月にアルファベットとメタなどを「ゲートキーパー」(市場支配力を備えたプラットフォーム事業者)に指定して調査を始めています。
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