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雑記帳

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一万円札の価値40年前から7660円に目減り

 令和6年7月3日に新しいお札が発行されました。
 中でも一万円札は40年ぶりに肖像が変わっていますが、物価高でその1万円の価値は下がってきています。

 一万円札の価値は40年でどう変わったのかのでしょうか。
 今の物価で算出すると、40年間で、1万円札は7660円にまで目減りしているそうです。
 平均すると0.65%のインフレということになるでしょうか。
 1/(1.0065^40)=0.7717
 ほとんどインフレがないのと同じですね。

 40年前の昭和59年(1984年)は、日経平均株価が初めて1万円を突破し、1ドル250円の時代で、マクドナルドのハンバーガーは210円でした。私がドイツ留学から帰国した年でもあります。

 昭和60年(1985年)にドル高を是正するためのプラザ合意がまとめられ、円高が急激に進むと、日本は円高不況になり、日銀は公定歩合を引き下げる金融緩和措置を行ないました。
 これにより景気が回復し、土地と株価が急騰するバブル景気に突入し、しかし、1990年代前半のバブル崩壊で景色は一変し、本経済は長きに渡って物価が下落するデフレに悩まされてきました。
 マクドナルドのハンバーガーは、一時期、税別59円まで値下がりしました。
 その後、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を経て、世界はデフレからインフレの時代になり、マクドナルドのハンバーガーは現在170円まで値上がりしています。

 たとえば、裁判官の初任給(判事補12号)などは、記録はみあたらないのですが、40年前と比べ、物価の上昇より2倍近くあがっています。判事補だけでなく判事の給与も2倍近くにあがっています。

 また、1万円札の値打ちが4分の3になるうちに、最低賃金の平均は、423円から1054円へと2.5倍あがっています。
 最低賃金で暮らしてきた人は、約1.88倍、生活が楽になったのではないでしょうか。

令和6年度  1054円
令和5年度  1004円
令和4年度   961円
令和3年度   930円
令和2年度   902円
令和元年度   901円
平成30年度  874円
平成29年度  848円
平成28年度  823円
平成27年度  798円
平成26年度  780円
平成25年度  764円
平成24年度  749円
平成23年度  737円
平成22年度  730円
平成21年度  713円
平成20年度  703円
平成19年度  687円
平成18年度  673円
平成17年度  668円
平成16年度  665円
平成15年度  664円
平成14年度  663円
平成13年度  664円
平成12年度  659円
平成11年度  654円
平成10年度  649円
平成9年度   637円
平成8年度   624円
平成7年度   611円
平成6年度   597円
平成5年度   583円
平成4年度   565円
平成3年度   541円
平成2年度   516円
平成元年度   492円
昭和63年度  474円
昭和62年度  461円
昭和61年度  451円
昭和60年度  438円
昭和59年度  423円
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