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　近畿地方の紀伊半島をぐるりと一周する高速道路が、全通に近づいてきています。
　大阪府内から阪和道として南下してきた高速道路は、白浜を経て、いよいよ紀伊半島最南端まで到達しようとしています。
　
　工事状況

　現在、紀伊半島西部の高速道路は、南紀田辺ICから無料の「紀勢自動車道」になり、すさみ南ICまでが開通済みです。そこから最南端・串本ICまで回り込んでいくのが、工事中の「すさみ串本道路」（延長19.2km）です。

　現道の国道４２号が山あいのクネクネ道路で、大雨が降れば通行止めになる脆弱性もあります。
　さらに高波や津波のリスクもありました。新たな高規格道路は、紀伊半島地域の緊急輸送道路としても役割を果たします。

　平成２６年度に事業化され、開通予定は令和７年春と発表されていて、いよいよ完成まで１年を切っている状況です。

　工事は少し難航しているようです。
　工事を担当する国土交通省・紀南河川国道事務所は２０２４年６月１８日、すさみ串本道路の工事状況について発表しました。
　これによると、和深ＩＣ付近の「安指川橋」の橋脚基礎を作るべく河床を掘削していたところ、思わぬ地質状況に手を焼いているようです。令和６年４月中旬から「最大直径約１．３ｍ」の硬質岩が「多数」出現。岩を破砕するためのビットも損耗が激しく、交換作業も相次いで、「通常より平均約５倍の施工時間」がかかっているとのことです。

　紀伊半島一周の高速道路は、残すところ、本州最南端の串本の西側のみです。隣の「串本太地道路」も令和３年に着工し、橋脚が現地に姿を現しています。

　これで和歌山県の部分は完成です。
　その他の未開通部は和歌山県の新宮市から三重県熊野市の三重県部分になります。

　二階ロードは、在任中に、完成までの目途がたちました。
　これがなければ、紀伊半島南部は、能登半島大震災のように、道路寸断で、現地に立ち入ることさえ難しくなります。

　引退の決まっている二階元自民党幹事長のナイスジョブですね。