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雑記帳

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韓国、60歳以上「シルバー労働者」比重急増 世界最高に

 韓国統計庁は、令和6年6月13日、令和6年3月全体就業者(2840万人)のうち60歳以上は637万人で、22.4%を占めたと発表しました。
 総務省の統計を見ると60歳以上の就業者の比率が22.1%(6726万人中1488万人)で韓国よりも低くなりました。

 ここ数年でこの比率が逆転しました。韓日ともに60歳以上の就業者の比率が増えたというが、増加速度に着目すると韓国が日本を極端に上回っています。

 人口のうち高齢者比率自体は日本が韓国よりも高いです。
 令和5年人口全体で65歳以上の人口が占める比率は日本が29.1%でした。令和5年、韓国は18.2%を記録しました。
 日本のベビーブームは第二次世界大戦後、韓国のベビーブームは朝鮮戦争の休戦(昭和28年)後のことですから、8年の差があります。
 そして、韓国は、単純高齢化速度よりも雇用高齢化速度のほうが速いということを意味します。

 日本の場合、青年失業者率ではなく高齢者失業率を心配しています。
「ハローワーク」によりますと、65歳以上の求職者は、ここ10年間で2.2倍増え、25歳~29歳の求職者を上回わりました。

 韓国では青年失業者率が問題となっています。
 韓国の高齢者が日本の高齢者より元気なのでしょうか。違います。

 韓国では、年を取っても仕事を継続しないと生計が立てられない高齢者貧困問題がこのような結果を産んだといえます。
 韓国の高齢者貧困率は40.4%(2020年)で、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も高いです。
 OECD加盟国の平均高齢者貧困率(14.2%)よりも3倍高く、日本と比べものになりません。

 令和5年の韓国の統計庁調査で65歳~79歳の55.7%が継続勤務を希望しましたが、このうち半分以上(52.2%)は「生活費の足しになるから」「お金が必要だから」と答えました。生きるために働かなければならないという高齢層が多いという意味です。

 令和5年、韓国の国民年金を受けた65歳以上の国民は498万人で、65歳以上(973万人)の51.2%となっています。
 平均老齢年金受領額は1人当たり月額62万ウォン(約7万円)にすぎません。
 日本など他の先進国と比較すると韓国公的年金導入が遅れたため、引き続き働かなくてはならない高齢層が多いといえます。
 韓国の国民年金の対象が全国民に拡大したのは平成11年で、日本の昭和38年の30年以上後のことです。

 韓国においては、少子化によって10余年後になれば生産可能人口(15歳~64歳)が現在の4分の3水準に減少すると予想されています。
 より深刻になります。

 韓国は、成熟した国になる前に、少子化のため、老いぼれていくことになります。
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