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雑記帳

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ドイツの核武装恐怖から生まれたNATOの核

 令和6年6月1日現在、NATOは、核保有3カ国(フランス、イギリス、アメリカ)のほか、アメリカの核兵器が提供されニュークリア・シェアリングを受けている国は イドイツ、ベルギー、イタリア、オランダ、トルコの5か国があります。

 ベルリンが陥落した1945年5月、ヨーロッパにおける第二次世界大戦が終了しました。
 しかし、東ヨーロッパを席巻したソ連赤軍は武装を解除しませんでした。
 戦車軍団が、不気味に西ヨーロッパを圧迫しました。
 そして、東ドイツに位置した西ベルリンが、ソ連軍によって封鎖されました。
 冷戦の始まりです。

 大量の戦術核兵器がドイツに持ち込まれました。ちなみに、戦略核ではありませんから、比較的小型の核です。
 西ドイツのアデナウアー首相は独断即決で核の持ち込みを認めました。
 ソ連の戦車軍団の進軍を止めるには核兵器しかありませんでした。

 あと、ソ連が核兵器を持つようになると、戦略核による大量報復の恫喝がはじまりました。
 ソ連は直ちに核兵器製造技術を盗み出し、あっという間に核兵器を開発しました。
 そして、スプートニク人工衛星の打上げにより、アメリカ本土に核ミサイルが打ち込まれるという可能性が出てきたからです。
 相互に核で相手国をたたきつぶすことができるアメリカとソ連は、相互核抑止、相互査察、軍備管理軍縮に向かい始めます。
 もっとも、最前線の西ドイツは安心できません。
 第三次世界大戦が始まれば、同じ民族の東西ドイツ人が最前線で撃合うことになります。
 通常兵力で圧倒的に優勢なソ連軍とワルシャワ条約機構軍の侵攻に対して、アメリカが核を先制使用すれば、ソ連も核を撃ち返してくることが予想されました。
 敗戦国のドイツは、アメリカの持ち込んだ核に関して、配備と運用についての発言権を求めました。
 相互の核攻撃により最大野被害をこうむるのは西ドイツです。

 「NATO核」がうまれました。
 ドイツ、ベルギー、イタリア、オランダ、トルコのアメリカ軍基地に置いてある「B61」という米空軍用の小型核の使用は、NATOとして意思決定されます。
 有事になれば、これらのNATO加盟国がアメリカ軍とともに核爆撃を行ないます。
 もちろん、米国の事前承認が必要です。
 アメリカはNATO核を選びました。
 西ドイツの核武装が怖かったからという事情もあります。
 基本的に日本もドイツと同じく、いざとなれば核武装ができます。
 日本なら核兵器の生産は技術的に容易です。
 運搬手段も、液体燃料ロケット、固体燃料ロケットがあり、大気圏への再突入技術ももっています。
 原子力発電所に利用するウランもあります。
 その気になれば、ICBMは短期間で製造できるでしょう。

 中国やロシアに日本を攻撃をさせないためだけでなく、アメリカを怖がらせないためにも、日本も核シェアリングを検討する段階に入ったのではないでしょうか。
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