2024年バックナンバー
雑記帳
バルト海で完全包囲されたロシア
フィンランドに続き、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)への合流が、令和6年2月26日(現地時間)に事実上確定しました。
これにより、西側諸国がバルト海でロシアを包囲する形勢が整いました。
スウェーデンは、バルト海とロシア域外の領土であるカリーニングラードを監視する役割を担うものとみられます。
ウクライナ侵攻後、NATOはむしろ拡大され、欧州の安全保障の形の変化が加速しています。
スウェーデンは、平成3年のソ連崩壊から30年ほどの間に、陸軍の90%、海軍・空軍の70%を削減しました。
冷戦期には国内総生産(GDP)の3%に達した軍事支出を、その後は1%の水準にまで減らしました。
ロシア域外の領土のカリーニングラードに向かい合うるゴットランド島(魔女の宅急便のモデルとなった風光明媚な島です)にある兵力もほぼ撤収した状態でしたが、ロシアのウクライナ侵攻後、国防力強化とNATO合流に方向を定めました。
スウェーデンのNATO合流によって、バルト海と北海におけるNATOの抑止力は大きく強化される見込みです。
現在、アメリカにせよロシアにせよ、その国土に全面的な核攻撃を受けた場合、原子力潜水艦等に搭載した核ミサイルで、攻撃国の全土に核攻撃ができる態勢を取っています。
第2次攻撃用の核兵器といいますが、ロシアは、その3分の2ほどをフィンランドおよびノルウェーとの国境に接するコラ半島に配備しているとみられます。
コラ半島に配備されている第2次攻撃用の核兵器に対する監視網も細かくなるものとみられます。
また、NATOは、カリーニングラードとロシアの同盟国であるベラルーシの間にある約64キロメートルの長さのスバウキ回廊をロシアが包囲した場合、どのように対応するのかについて悩まされていました。ロシアがスバウキ回廊を占領した場合、NATO加盟国のバルト3国(リトアニア・ラトビア・エストニア)とポーランドが遮断されるためでしたが、スウェーデンがNATOに合流したことで、NATOに有利になりました。
スウェーデンが北海とバルト海の間に位置するため、NATO兵力を容易に現地(リトアニア・ラトビア・エストニア等)に送ることができるためです。
ロシアの原子力潜水艦がバルト海沿岸を自由に航行することも難しくなりました。
スウェーデンは今後、バルト3国とポーランドなどが属するNATOの「多国籍戦闘軍」に参加する可能性が高く、スウェーデンの主な任務は、バルト海とカリーニングラード上空を監視することになるものとみられます。
戦時の補給と兵力増員の中心地域になるゴットランド島を守ることも、スウェーデンの役割です。
スウェーデンは現在、戦闘機と海軍小型護衛艦、潜水艦を製造している。これらは、バルト海で緊急の状況に備えた作戦を展開できるよう設計されています。
ロシアにとって、高すぎる代償です。
これにより、西側諸国がバルト海でロシアを包囲する形勢が整いました。
スウェーデンは、バルト海とロシア域外の領土であるカリーニングラードを監視する役割を担うものとみられます。
ウクライナ侵攻後、NATOはむしろ拡大され、欧州の安全保障の形の変化が加速しています。
スウェーデンは、平成3年のソ連崩壊から30年ほどの間に、陸軍の90%、海軍・空軍の70%を削減しました。
冷戦期には国内総生産(GDP)の3%に達した軍事支出を、その後は1%の水準にまで減らしました。
ロシア域外の領土のカリーニングラードに向かい合うるゴットランド島(魔女の宅急便のモデルとなった風光明媚な島です)にある兵力もほぼ撤収した状態でしたが、ロシアのウクライナ侵攻後、国防力強化とNATO合流に方向を定めました。
スウェーデンのNATO合流によって、バルト海と北海におけるNATOの抑止力は大きく強化される見込みです。
現在、アメリカにせよロシアにせよ、その国土に全面的な核攻撃を受けた場合、原子力潜水艦等に搭載した核ミサイルで、攻撃国の全土に核攻撃ができる態勢を取っています。
第2次攻撃用の核兵器といいますが、ロシアは、その3分の2ほどをフィンランドおよびノルウェーとの国境に接するコラ半島に配備しているとみられます。
コラ半島に配備されている第2次攻撃用の核兵器に対する監視網も細かくなるものとみられます。
また、NATOは、カリーニングラードとロシアの同盟国であるベラルーシの間にある約64キロメートルの長さのスバウキ回廊をロシアが包囲した場合、どのように対応するのかについて悩まされていました。ロシアがスバウキ回廊を占領した場合、NATO加盟国のバルト3国(リトアニア・ラトビア・エストニア)とポーランドが遮断されるためでしたが、スウェーデンがNATOに合流したことで、NATOに有利になりました。
スウェーデンが北海とバルト海の間に位置するため、NATO兵力を容易に現地(リトアニア・ラトビア・エストニア等)に送ることができるためです。
ロシアの原子力潜水艦がバルト海沿岸を自由に航行することも難しくなりました。
スウェーデンは今後、バルト3国とポーランドなどが属するNATOの「多国籍戦闘軍」に参加する可能性が高く、スウェーデンの主な任務は、バルト海とカリーニングラード上空を監視することになるものとみられます。
戦時の補給と兵力増員の中心地域になるゴットランド島を守ることも、スウェーデンの役割です。
スウェーデンは現在、戦闘機と海軍小型護衛艦、潜水艦を製造している。これらは、バルト海で緊急の状況に備えた作戦を展開できるよう設計されています。
ロシアにとって、高すぎる代償です。