本文へ移動

雑記帳

雑記帳

硬貨はなぜ丸い

 現在、日本で流通しているのは、記念硬貨の類いを除けば、1円、5円、10円、50円、100円、500円の円形の硬貨です。
 その昔、日本では、四角形や楕円形の硬貨もあったのですが、明治以降は円形の硬貨のみが生産、流通しています。
 また、私自身、海外への旅行は結構していますが、円形以外の硬貨を見たことがありません。
 硬貨が丸いのは、四角形などに比べて使いやすい、角がないため摩損が少ない、大量生産するうえで都合がよいなどの理由だそうです。

 日本で5円と50円硬貨には穴(孔)が開いていますが、有孔貨幣と呼ばれています。
 案外、珍しいものです。
 私は、相当な数の国を旅行していますが、丸い硬貨以外は、お目にかかったことがありません。
 西洋では、貨幣を作るのに、金属を溶かして型に流し込む方法(鋳造法)ではなく、金属をハンマーで叩いて伸ばす方法が採られていた伝統があったからといわれています。
 ただ、日本独自のものかというと、そうでもありません。
 ノルウェーの1クローネと5クローネ硬貨、デンマークの1クローネ、2クローネ、5クローネには穴が開いています。

 日本の5円硬貨には、漢字で「五円」とだけ記載されていて、算用数字が記載されていません。
 ちなみに、西欧や日本の5円硬貨以外で、算用数字が記載されていない硬貨は、アメリカの硬貨ぐらいですね。
 他にもあるかも知れません。

 日本の硬貨には、「2」や「20」がありません。
 ヨーロッパでは、ユーロでは2セント、20セント硬貨があります。
 アメリカは、我が道を行くということで、「1」「5」「10」「25(4分の1)」各セント硬貨の他に、「1」ドル硬貨があります。

 キャッシュレスの普及で、硬貨が使われる機会は減っているでしょうね。
TOPへ戻る