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雑記帳

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ドイツ初の右翼政党「AfD」の市長誕生 反移民・難民で支持拡大

 ドイツ東部ザクセン州ピルナの市長選が、令和5年11月17日に投開票され、反移民を掲げる右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者が当選しました。
 ドイツDPA通信によりますと、市長選でのAfD候補者の当選は初めてです。

 ピルナ市は東部ドレスデンに近い人口4万人ほどの都市です。
 3人の候補者のうち、AfDの候補が38.5%を獲得し、2位の中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)の候補(31.4%)を上回って首位に立っちました。

AfDは、ドイツの連邦議会に議席をもっている政党の中で、唯一反移民を掲げる政党です。
 現在も「極右政党」と呼ばれますが、掲げる政策は「極右」というほどのものではありません。
 ドイツでは、移民を掲げると、「極右」いうレッテルを貼られます。
 AfDは、連邦議会はもとより州議会などのレベルでも、連立政権に参加させてもらえず、野党のままでいます。
 ただ、市長選ということになりますと、最大得票数獲得者が当選しますから(厳密には他の要件もあります)、市長にはなれるということになります。

 AfDはこのほかにも、地方選での勝利が目立ちます。
 令和5年6月に中部チューリンゲン州ゾンネベルクで広域行政を担う郡長選、令和5年7月には北東部ザクセン・アンハルト州の町長選でいずれもAfDの候補者が勝利を収めています。

 ちなみに、東ドイツが崩壊し、統一ドイツができたのは、平成2年(1990年)10月3日のことです。

 新たにドイツに編入された州は、ベルリン市(州と同格)、ブランデンブルク州、ザクセン=アンハルト州、ザクセン州、テューリンゲン州、メクレンブルク=フォアポンメルン州ですが、今でも、2流州と考えられ、経済は悪く、治安も悪いです。

 反移民を掲げる右翼政党「AfD」が、勢力を伸ばしているのはドイツの全州ですが、特に、旧東ドイツの州において勢力を伸ばしています。
 治安が悪くなることはもちろん、安い賃金で移民が働いたのではかないません。


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