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2024年バックナンバー

雑記帳

韓国国会「犬食禁止法」を可決

 韓国の「犬食禁止特別法(犬の食用目的の飼育・処分および流通などの終了に関する特別法)」の法案が国会を通過ました。
 法案は在籍議員298人のうち210人が出席し、賛成208票、棄権2票で可決されました。

 特別法は、食用目的で犬を飼育・処分・流通・販売する行為を禁止する内容を含んでいます。
 具体的には、食用目的での犬の飼育・繁殖と処分、犬を用いて作った食品または加工品の取得・運搬・保管、販売とあっせん行為の禁止、犬食の終了による廃業または転業に対する支援の根拠、犬の飼育農場の運営禁止および犬食終了履行計画書の提出・履行などを定めています。

 食用目的で犬を処分した場合は、3年以下の懲役または3000万ウォン(約330万円)以下の罰金に処せられ、飼育・繁殖・流通・販売した場合は、2年以下の懲役または2000万ウォン(約220万円)以下の罰金に処されることになりました。
 ただし、「飼育・処分・流通・販売などの禁止」に違反した場合の罰則条項は、法案公布から3年が経過してから施行するよう猶予期間を設けられました。

 動物保護団体は本会議の直後、国会の前で記者会見を開き、歓迎の意を表明しました。

 犬食をめぐる論争は、昭和63年にソウル五輪の開催されることとなり、国際社会が韓国の犬食文化を批判したことで始まりました。
 国外世論を沈静化するため、五輪期間中はソウル市が自主的に補身湯(ポシンタン。犬肉のスープ)の販売を禁止したが、その後はうやむやになりました。

 その後、「伝統食文化」という主張と「動物虐待」という世論が衝突しましたが、最近は動物福祉への認識が広がり、伴侶動物と暮らす人の数が増え、国民の93.4%(令和5年に実施された「犬食に対する国民認識調査」)が犬肉を食べる意向はないと答えるなどしていました。
 6%強は、犬肉を食べる意向ありということになります。

 イギリスのBBCでは、トップニュースの一つになっていましたね。
 「牛舎」「豚舎」ならぬ「犬舎」が映し出されていましたが、「牛舎」「豚舎」と同様の飼育方法です。ちなみに、写真は韓国の中央日報からの引用です
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